わが家の猫のクロちゃんが、来世に旅立った。
2020年1月31日、21時頃。
享年14歳。
人間に換算すると、72歳に相当する。
猫としては高齢だった。
この3か月ほど、状態は思わしくなかった。
口の中に炎症ができたときは、抗生物質を飲ませて快復した。
高齢のため、食が細くなり、丸々と太っていたのが細くなってしまった。食べても十分に消化吸収できていなかったのだと思う。
1か月ほど前から、鼻づまりして咳き込むようになった。
気管支炎または肺炎を起こしていたと思われる。
過去に亡くなった猫たちと同じ症状だ。こうなると回復の見込みは薄い。老衰が主たる原因だからだ。
猫は時計の進み方が早いから、1か月が人間の5〜6か月に相当する。
そのため老化も早く進行する。
時間の問題だというのはわかっていた。
猫の14歳は、長生きした方なのだ。
元気だった頃のクロちゃんの写真。
見ての通りの黒猫。
一緒に写っているラピちゃんは、さらに高齢の19歳で健在だ。
人間でもそうだが、老化の度合いは個体差がある。クロちゃんは、歳のわりに老化が顕著だった。
里親会で妻が出会って、わが家に来たクロちゃん。
ラピちゃんも保護猫だが、うちの猫たちはほとんどが保護猫だ。
一緒に過ごした14年間。
長いようで短かった。
お腹が減ると、私におねだりに来るのが日課だった。
明日からは、それもない。
何度も見送ってきた猫たち。
いずれその日が来ることはわかっていても、やはり寂しいものだ。
猫が亡くなると、毎度書いているように思うが……
私が死んだとき。
天国で先立った猫たちに再会できるのなら、それも悪くない。
あの子たちにもう一度会いたい。
それがかなうなら、どんなにいいだろうか。
夢に見るんだ。
うちの猫たちに囲まれた情景を。
決してかなうことのない夢。
クロちゃん。
うちの猫になってくれてありがとう。
いつかまた、会おう。