うちの猫のタマコ(♀)、通称タマちゃんが逝った。
14年の生涯だった。
▼在りし日のタマちゃん(2012年7月11日撮影)
つい今し方、息を引き取った。
この子で、8度目の見送りだ。
私たちがいるときに逝くことができてよかった。
タマちゃんは、ガンだった。
うちで亡くなった猫たちの多くが、ガンだった。
猫のガンは、発症するとほとんど快復の見込みがない。手術で腫瘍を取り除くことはできるが、一時的な対処法で、根本的な治療にはならないことが多い。体が小さく、歳を取るのも早いから、ガンも早く進行してしまうからだ。猫の1年は、人間に換算すれば4~5年分に相当する。
タマちゃんがガンを発症したのは、約1年半ほど前のこと。腹部に、イボのようなできものができ、それがどんどん大きくなっていった。それがガンであることは容易にわかった。過去に亡くなった猫たちの症例と同じだったからだ。
手術して取り除くこともできたが、猫にとっての手術は体に大きな負担になる。過去、手術をした猫は、手術のたびに衰弱が早まった。住み慣れた家から、病院に入院することがストレスにもなったのだろう。また、治療費が数十万円単位でかかり、私たちにとっても大きな負担になる。
だから、タマちゃんは手術をしなかった。
14歳は、猫にしてみれば大往生だ。
人間に換算すると、86歳に相当する。
→猫の年齢の換算法
よく生きたと思う。
猫を飼っている以上、いつか見送らなければいけないことは覚悟の上だ。
私に対して甘えん坊だった、タマちゃん……
子猫のときから、一緒に過ごしてきた14年間。
たくさんの思い出が、頭をよぎる。
たくさん遊んだね。
たくさんイタズラしたね。
布団で一緒に寝たね。
同居の猫たちと、ケンカもしたね。
たくさん甘えたね。
たくさん、たくさん、たくさん……
ありがとう。
うちの猫になってくれて、ありがとう。
先に天国に行ってる、先輩猫たちによろしくいってくれ。
私も、いずれはそっちに行く。
また、会えるといいね。
さようなら。
タマちゃん……
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…………さようなら……………