猫のラピ、19年の生涯を閉じた

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わが家の猫「ラピ」(♀)が、逝った。
享年19歳。
人間に換算すると、92歳に相当する。

ラピ

ラピ(2015年撮影)

うちの猫たちの中で、一番長生きした。
19年は、長いようで短い。

人間にべったりの猫で、いつもそばにいた。
人の膝の上がお気に入りだった。
甘えん坊で、食いしん坊で、物怖じしない子だった。

老衰で死ぬ猫は少ない。
これまでに13頭の猫を見送ってきたが、老衰で亡くなったのは2頭だけ。
あとは、がんなどの病気だ。

ここ1か月ほどは、ガリガリに痩せる一方だった。
そのくせ、食欲は旺盛だったのだが、食べても身にならなかったのだ。
数日前から、立ち上がることもできなくなっていたので、いつ逝ってもおかしくない状態だった。

最後は静かに息を引き取った。

思い出はたくさんある。
ありすぎて思い出せないほど。
まだ寂しさは感じない。
いなくなったという実感がないからだ。
日にちが経つほどに、寂しさを感じると思う。

今ごろ、天国への階段を登っているのだろう。
天国の入口では、先に逝った猫たちが待っている。
仲良しだった猫もいる。
きっと、寂しくはないはず。

亡骸はペット葬儀社で火葬し、骨壺に入れてもらって、わが家に戻ってくる。

猫が死ぬたびに、毎度同じことを書いている気がするが……。
いずれ、私もそっちにいく。
死後の世界があるなんて思っちゃいないのだが、あると仮定しよう。

いつか、そっちで再会しよう。
また、みんなで遊ぼう。

ラピちゃんへ。
しばしの別れだ。

さようなら。
そして、うちの猫になってくれて、ありがとう。

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