うちの猫のジジが急死した。
今月頭のカールに続いての死。
カールとほぼ同い年だったので、11歳だった。
立て続けの猫の死は、ちょっと堪える。
数日前から具合が悪そうにしていた。以前、骨折したことがあり、またケガしたのか?……と心配していた矢先だ。
ジジは、家庭内野良猫だった。
妻に拾われてきたときから、人に慣れることはなく、一度も抱っこできなかった。
昨日から姿を隠していた。
人の手の届かない、机の裏の奥に隠れてしまっていた。そこは、ジジの隠れ場所でもあった。野良猫だったときの習性が、うちの猫になっても抜けなかった。
しかし、うちの猫たちのなかでも、毛づやが一番よく、健康状態はよかった。最後まで残るのはジジかもしれないと、妻と話していた。
ところが、様子がおかしくなって、わずか2〜3日で逝ってしまった。
隠れていた机の裏で、息絶えていた。
その変化を、猫のテンテンが察知して、ソワソワしていたらしい。テンテンはそういうのを敏感に感じ取れる猫なんだ。
私は寝ていたのだが、妻に起こされた。
「ジジが死んでるみたい」
引っ張り出すのに苦労した。
容易には手が届かないから、ジジの隠れ場所だったのだ。
最後まで、野良猫だった。
最後くらい、人間に甘えてもよかったのに……
あまり人間と遊ぶことはなかったが、それでもわが家の一員だった。
きっと、天国でもコソコソと野良猫しているのだろう。
あばよ、ジジ。
安らかに……
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