昨日に続いて、男と女の話。
恋愛は甘い話だが、男女の社会的あるいは身体的な立場の違いから、強者と弱者の関係になることもある。
男女平等は法的にはある程度保証されてはいるものの、夫婦別姓は実現していないし、給与水準も対等にはなっていないのが現実だ。
男社会であることは確かだが、そんな中で自立心の強い女性からの意見ともいえる記事。
男女でしてはいけない会話:NBonline(日経ビジネス オンライン)
「じゃ、なんで今、若い世代で恋人同士のDVが社会問題になっているのかしら。圧倒的に加害側は男性。従属的じゃない恋人に手を上げてしまう。好きな女がいたら支配したくなる。だって男だもん。これもまたジェンダー」
男が、女が……と、ひとくくりに扱ってしまうことにも問題があるように思う。
身近な人間関係で、良好な男女関係を作れていれば、ジェンダーの違いは理解し合えるのではないだろうか? 理解できない人は相手にしなければいい。
夫婦であれば、互いを尊重して仲良くしていれば、制度や慣習としての男女差別は補えるように思うのだが。
しかし、著者の遙氏は、それでは納得がいかないのだろうね。
DVに関しては、次のような記事がある。
「デートDV」意外な真実 男の30%女性から暴力受ける – 速報 ニュース:@nifty
「デートDV」の深刻さをキャッチした横浜市が、2007年6月から12月にかけて市内の高校・大学に通う男女922人にアンケートしたところ、交際経験がある人の中で「デートDV」の被害に遭ったのは、女性371人中144人で38.8%。男性は204人中56人の27.5%だった。
神戸市が07年10月から12月にかけ、市内の公立高校の男女生徒3020人を対象に行った調査では、「デートDV」を受けたことがある、と回答したのは女子が38%で、男子が28.7%だった。このうち、「なぐられたり、けられたりする」(男性3.9%・22 人、女性3.3%・21 人)、「命の危険を感じるほどの暴力をされる」(男性1.4%・8人、女性1.3%・8人)となっていて、「デートDV」を受けるのは女生徒が多いが、直接的な暴力を振るわれるのは男子生徒がやや多いことがわかった。
この調査が正しいとすれば、遙氏のいう「圧倒的に加害側は男性」というのは、やや疑問符になる。
DVを受けた性別の割合
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女性 男性
横浜市 38.8% 27.5%
神戸市 38% 28.7%
女性が男性の1.3~1.4倍ということだが、これを「圧倒的」とは表現しないだろう。
男性が弱くなって女性が強くなった……と、いわれるようになったのは10年くらい前(現在年からは26年前)だろうか。漠然としたイメージで語られていたわけだが、上記のDVのデータを見る限り、虐められている男性も少なくないということだけは確かなようだ。
法的、社会的な男女平等も必要だが、結局のところ、恋人として夫婦として仲が良くて、それぞれにできることを協力していけば、日常生活の上では十分ではないだろうか。
うちは、それでうまくいっているのだ(^^)。