気候変動に関する、科学者たちの提言。
絶望的ではないというが、希望があるとも思えない。
なぜなら、効果的な解決方法の提案が乏しいように思えるからだ。
やるなら、今だ。気候変動の緊急事態宣言に、科学者1万1000人以上が賛同 | ギズモード・ジャパン
世界153カ国の科学者1万1000人以上が気候変動の緊急事態に賛同しました。ジャーナル『Bioscience』で先日公開された論文によれば、その科学的背景と対処方法が綴られています。
(中略)
では、何をすれば良いのか。化石燃料を再生可能エネルギーに置き換えること、温暖化を悪化させる汚染物質(ハイドロフルオロカーボンなど)を減らすこと、森林の保護、野菜中心の食生活に切り替えること、世界人口の安定化、そして化石燃料に頼った経済を変えることが必要となってきます。
「何をするか」が、表面的なことばかりで、実現性や効果には疑問符がつく。
科学者なんだから、本質的なことはわかっているはずだ。この程度のことでは、効果は期待できないと。
「再生可能エネルギー」というと、すべてオッケーみたいな考えかたはナンセンス。水力発電や風力発電は周囲の自然環境を破壊するし、太陽光発電は広大な土地を必要とし、パネルの製造に必要な原料を採掘するためにどっかを掘り返さなくてはならない。けっして自然に優しいわけではない。
ハイドロフルオロカーボンを使わないとしたら、なにを使うのか?
電子機器を使わないというのならわかるが、それがない社会には戻れないだろう。
森林の保護するのはいいが、アマゾン流域のように森林を焼いて農地を得て生活している人たちの、経済的な補償はどうするのか?
野菜中心の食生活は肉を食うなって話だが、肉食をやめられるか?
また、畜産農家はどうするのか?
「化石燃料に頼った経済を変えること」というのは、じつのところ、資本主義経済、貨幣経済そのものが限界に来ていて、「金しだい」の世の中の価値観を変えないと未来の展望は暗い。
気候変動問題も、結局のところ「金しだい」の価値観が左右している。
温暖化対策が儲かればやるだろうし、儲からないのならやらない。
それにつきる。
そして、「世界人口の安定化」について。
安定化とはなんだ?
現状維持ということか?
科学者なんだから、現状維持ではだめなことはわかっているはず。減らさなければだめだと。
どうやって安定化(現状維持)するのか?
みんなで避妊手術でも受けるのかね?
出産を許認可制にするのかね?
これ以上増えないようにするには、強制力が必要だろう。
ほかの施策をすべてやったとしても、人口が増え続ければ効果は薄れる。
この人口増加問題をどうにかしないと、結局は行き詰まってしまう。
だから、希望は……少ない。