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 震災関連の記事からリンクを辿っていたら、以下の記事に行き着いた。
 批判記事のようだが、その記事に対する批判について、反論している様子。
 詳しくは、リンク先を読んでいただきたい。

「竹やりでB-29は落とせない」ことに気付かない日本人 part2 : アゴラ – ライブドアブログ

あと私を批判される方は、まず日本をどう変えたいのか、それとも現状維持が一番いいのかを明確にして欲しいと思います。

 多田氏の記事を読んで、思ったこと。
 書き方に盲点がたくさんあり、誤解を招くアイロニーや引き合いを出していて、論点が拡散してしまっている……ということ。
 これじゃ、突っこんでください、といっているようなもの(^_^)
 早い話、墓穴を掘っているんだね。

 論点があっちにいったり、こっちにいったりしていて、まるで今の無能な政治家のようでもある。
 ビシッと「こうだ!」という説得力が乏しい気がする。

 菅首相が、なにがしか声明を発表しても、誠意や真剣さが感じられず虚しく感じてしまうのは、「言葉に力がない」からだ。
 なにを言っているのかではなく、どう言っているか、という違い。
 どう言うか、というのには、言葉の選び方のセンスはもとより、文章をどう組み立てて説得力を持たせるか?……ということも含まれる。
 そして、それが口から発せられる言葉であるときには、表情や仕草も言外の説得力を補う。

 それらのほとんどが、菅首相には欠けている。
 なにをいっても、空々しく、心に響いてこない。

 文字情報だけの記事の場合には、言葉はより緻密に計算しないと、説得力を持ち得ない。
 多田氏の記事には、それが不足していると感じる。
 理論よりも感情的な部分が目立っているというのも、その一因だろう。
 感情も重要ではあるが、感情が目立ちすぎると、読む人は「カチン」とくるものなのだ。
 批判記事では、特に。
 その点については、私の記事も例外ではないが(^^;)

 引用した部分の問いかけについていえば……
 「現状維持でよい」あるいは「現状を維持するのが精一杯だろう」と思う。
 毎年のように首相がかわり、閣僚がかわり、政権がぐらぐらしていても、日本はなんとか沈まずにいる。
 私たちの日常に、たいした影響はなく、まぁそこそこの生活を維持できている。
 暴動が起きるわけでもなく、クーデターなんてあり得ない。
 計画停電でも堪え忍び、電車が止まってもじっと我慢する。
 こんな国は、日本ぐらいだ。

 構造改革や経済改革は必要だろう。
 だが、それは微々たる変化だ。
 政権交代に期待して、民主党が政権を取ったが、もとをただせば元自民党の人が中心になっているだけ。政権交代といいつつも、派閥が変わった程度の変化だった。
 政権交代で劇的に世の中が変わることを期待したというより、「気分を変えたかった」だけかもしれない。
 自民党は飽きた。今度は民主党。民主党が飽きたら……、また自民党か? そんな程度のこと。
 間違っても、共産党が政権を取ることはない。というか、共産党もそんなことを望んではいないのだろう。万年野党で、政権批判をしているだけのほうが、責任もなくて気楽だからだ。
 共産党が政権を取ると、公言したことなんて、あっただろうか?

 ともあれ、「今できること。今すべきこと」と「将来を見据えてしておくこと」とは関連性はあるが、優先順位が違う。
 要はバランス。
 緊急性のある問題を解決しつつ、将来的な問題も考える。
 ときに、その2つが対立することもある。
 二律背反だ。
 どっちを優先するかは、政治が判断することだと思う。
 その政治は政治家だけが行うものではないことも、私たちは意識しておく必要がある。

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