うちの妻が糖尿病の診断を下された。
以前から、健康診断でその傾向があるとされていたのだが、悪化したようだ。
治療のため通院を始めたのだが、それ以前に生活習慣を改善しないとだめだと、口すっぱくいっているのだが、あまり改善しようとしない。
自分の体だぞ。もっと自覚しろ!
生活習慣の中でも問題なのが、睡眠時間だ。
彼女はネットゲームにはまっていて、毎夜、毎夜、夜更かしが過ぎる。午前3時とか4時とかまでやってる。朝は7時くらいには起きて出勤だから、睡眠時間が3~4時間しかない。
「早く寝ろ!」
と、何度いっても聞く耳を持たない。
ゲームにはまってしまうのは自制できないからだが、一種の中毒だ。
「糖尿病に睡眠不足は最悪なんだよ」と、いったら、
「病院でそんなこといわれなかった」と反論する。
「医者に、毎晩、夜更かししてるっていったのか? いってないだろ。いわなきゃ、医者だって忠告できないよ」
糖尿病と睡眠の関係は、調べればわかること。
あなたの高血圧・糖尿病は、睡眠不足が原因かも!? | 健康・医療トピックス | オムロン ヘルスケア
糖尿病患者も日本人には多いですが、糖尿病の95%を占めるⅡ型糖尿病にも睡眠不足は大きく影響を及ぼします。糖尿病は血糖が過剰になる病気です。血糖が多い高血糖状態が続くと多くの合併症を起こすことになります。健康な人々が高血糖になることなく過ごしていられるのは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンがすい臓から分泌され、血糖の量をコントロールしているからですが、睡眠不足はインスリンの効きを低下させてしまうのです。結果、糖尿病を発症することになります。
我々人間は、健康のために眠る必要がありますが、最近シカゴ大学で行なわれた研究では、睡眠が健康と密接な関連がある事が、改めて確証されたようです。その研究とは、11人の健康な若い男性を、6日間、1日に4時間しか眠らせなかったそうです。で、結果を調べてみると、驚くべき事が分かったそうです。
何と!
その若者たちの細胞の機能は、60歳の人のようになっていたそうなのです。
60歳ですよ! 60歳!
しかも、血液中のインスリン濃度は、糖尿病患者に匹敵するほどだったそうです。
インスリンは、細胞が栄養を取り込むのに必要な物ですから、それが消費されずに血液中に大量に余るということは、細胞が栄養を取り込んでいない証拠ですよね。そうなれば、当然各細胞が元気がなくなり、細胞機能が衰え、60歳くらいになってしまうというのもうなずける訳です。
睡眠不足は、糖代謝の低下につながるということは、この例からもよ~く分かります。糖尿の場合は、ただでさえ糖代謝に問題を抱えているのですから、睡眠不足はそれに拍車をかける訳ですね。
……ということだ。
病人なんだから、自覚して欲しいものだ。
糖尿病は完治しない病気であり、いかに安定状態にするかが問題だ。
そんな生活を続けていたら、ますますひどくなるぞ。