SFアーティストの加藤直之さんのNFTアート作品が、Openseaのオークションで販売されている。
私は大ファンなのだが、OpenSeaで売れるだろうか?
三井不動産80周年記念事業「未来特区プロジェクト」
僕のNFTアート作品3作が オークション形式で販売されます。
オークション
開始 6月27日 12:00PM
終了 7月3日 23:59
(日本標準時)見てみてね〜(動きが出るのは最終日くらいだと思うけど)https://t.co/4MVxjbDlef
— 加藤直之(スタジオぬえ)SFイラストを描いてます。 (@NaoyukiKatoh) June 27, 2022
▼販売ページのスクショ
販売価格の単位はラップドイーサリアム(WETH)なので、執筆時のレートでは、
- 0.3 WTHE=46,255円
- 1 WETH=154,388円
ということになる。
イーサリアム(ETH)よりも、WETHの方が少しレートは高め。
前にも別記事で書いたけど、1WETHスタートでは厳しいと思う。
OpenSeaの動向はウォッチングしているのだが、初売りが1WETHスタートで売れたアート作品(1点もの静止画)はあまり見たことがない。二次販売、三次販売で1WETH以上に値上がりすることはあるが、初売り時の価格は0.1ETH以下だったりする。
一般商品を扱うYahoo!オークションなんかでもそうだが、1円スタートのオークションが、入札の競り合いで最終的に10万円になることがある。じゃ、最初から10万円で売れるかというと、そうはならないのがオークションの売り方だったりする。
2つめの理由として、アートとしては素晴らしいけど、OpenSeaの売れ筋トレンドではないんだよね。
よく売れてるのは「顔バリ」と、ゲーム系のアイテム。
1点もののアート作品は売れ筋ではなく、静止画は特にそう。
アート作品でも動画系の作品の方が売れている。
3つめの理由は、OpenSeaのNFTの多くは、投資対象としてのNFTであること。
OpenSeaは特にそうだが、投資対象としてのNFTになっているので、安く買って高く転売するのがほとんど。
たとえば、0.01ETHで落札した作品を、すぐに10倍の0.1ETHで二次販売する……というのは、頻繁に行われている。儲けを出したい人にとっては差額が大きいほどいいわけで、最初から1WETHでは転売しにくくなってしまう。
「所有する喜び」よりも「高額転売する喜び」なのが現状なので、アーティストの思惑通りにはいかない現実がある。
ファンもフォロワーも多い加藤氏なので、宣伝効果はあるはず。それが販売に結びつけばいいのだけど。加藤氏が一石を投じてくれることを期待したい。
ともあれ、あと4日で入札者が現れるかどうか注目している。