導入前からいろいろと問題視されていた住基ネット。
そのシステムは、ずいぶんと間抜けなシステムになっているようだ。
Yahoo!ニュース – 読売新聞 – 住基ネット「個人離脱」、1人削除に最大3500万
大阪府吹田(すいた)、箕面(みのお)、守口の3市の住民4人に住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)からの「個人離脱」を認めた大阪高裁判決を受け入れ、上告を断念した箕面市が、原告住民(1人)の「住民票コード」を削除する検討を始めたところ、削除すると、ネット上で情報やサービスを提供するコンピューター(サーバー)がダウンする危険性があることがわかった。
削除できても最大で3500万円の経費がかかることも判明。市は今後、専門家による検討会を発足させ、府や国と協議する。
市情報政策課によると、住基ネットは、市から府のサーバーを経由して国のサーバーにデータが蓄積される。市と府のサーバーは30分ごとに交信し、転入転出などのデータ更新が行われており、原告の住民票コードを削除するには、市だけでなく府や国のサーバー内のデータも削除する必要がある。
ここで疑問に思うのは、死亡した場合にどうしているのか?ということ。
削除できないと言うことは、死んだあとも情報は残っているのだろうか?
そうやって、実在しない人物の情報を残したまま、溜め込んでいくのだろうか?
誰が作ったシステムか知らないが、間抜けとして言いようがない。
平成16年10月1日現在の総人口は1億2768万7千人。
一人あたりのデータ量が、100文字で200Bとすると、2万55374MB=約26GBか。
テキストデータ量としてはたいした量ではない。
顔写真がデータとして含まれているとすると、大きさにもよるが100×100ピクセルくらいだと約30KBで、3830GB。
計3856GBと、約4テラバイト。
現在のハードディスク容量からいくと、それほど膨大なデータでもない。
その程度のデータを扱えないシステムは、根本から設計がまずいのではないか?
技術立国・日本もここまで落ちたか……という情けない話。