導入前からいろいろと問題が指摘されていた「マイナンバー」だが、運用が始まってからもトラブル続きだ。
このシステム、欠陥だらけのようだ。
マイナンバー システムが危機に直面! 障害1カ月連続発生:イザ!
全国民に12桁の番号を割り当てるマイナンバーカードをめぐるシステムが危機に直面している。カードを発行する地方公共団体情報システム機構のサーバーで原因不明のシステム障害が1カ月以上にわたり1日に1回のペースで発生していることが1日、判明。1月25日までの約2週間に6回発生した公表済みの障害以降も続いていた。機構は、原因不明の障害を起こした既存サーバー2台の欠陥を知りながら追加導入した同機種3台全てに障害が発生したが、リスクを抱えた運用を続ける構えだ。
(中略)
機構は2月1日、各自治体に対し、障害時の対応として「サーバーを再起動し、事象を解消するよう努める」と説明。
(中略)
障害をめぐり、機構は1月22日、それまでの1、2号両機のシステム障害を受け「契約上の望んだ機能がない」と納品した情報通信会社に抗議した。両機で計6回も障害が起こったものの、同機種のサーバーでも複数あればデータ処理を補えると判断し、相次ぎ追加導入した。現在、障害が深刻な2号機を切り離し、追加サーバーを含めた4機態勢で運用を続けている。
建物でいえば「基礎」の部分がダメなわけで、建物全体が崩壊するのは時間の問題のような話。
再起動して問題をリセットするなんて、いつの時代のコンピュータだよ。
むか~し、パソコンが8ビットとか16ビットの時代は、フリーズすると強制的に電源を落として再起動することはよくあった。キーボードからのコマンドを受け付けなくなると、そうするしかなかったからだ。いまどきのコンピュータで、再起動しなくてはいけない場合は、システムの致命的なバグやハードウエアに深刻な問題はあることは明白で、修理に出すかメーカーにクレームをつけることになる。
そういう意味では、最近のパソコンは安定性がよくなっている。
「マイナンバー」のシステムを作った「情報通信会社」はどこなんだ?
ニュース – マイナンバー中枢システムはNTTコムなど「大手5社連合」が異例の落札、114億円で:ITpro
内閣府は2014年3月31日、社会保障・税番号(マイナンバー)制度を支える中核システム「情報提供ネットワークシステム」の設計・開発業者を一般競争入札で決定した。NTTコミュニケーションズを代表とし、ほかにNTTデータと富士通、NEC、日立製作所が参加するコンソーシアムが落札した。落札金額は税抜き114億円である(8%の消費税込みでは123億1200万円)。
なんだか談合で決まったような入札だね。
「大手5社連合」といいつつも、各社で部分的に担当したものをつぎはぎしたのではないか?
「船頭多くして船山に登る」というやつだろう。
「そこはうちの担当じゃない」
「そこはうちの問題じゃない。あっちの問題だ」
「うちは関係ねぇ。向こうが仕切ってるだけだ」
「言われたとおりにやっただけ。設計はあっちだよ」
とかなんとか、責任のなすりつけをやってる様を想像してしまう。
マイナンバーで懸念されている個人情報の流出は、遅かれ速かれ起きると思う。基本設計がこれだけザルであれば、セキュリティのレベルも低いだろうからだ。開けられない鍵はないし、情報がデータ化されていれば、盗み出すことは可能だ。一般のインターネットに接続していない独自のネットワークでも、そのネットワークに接続さえできれば侵入はできてしまう。各自治体に端末はあるわけで、それを操作できる人間に悪意があれば、データを持ち出すことは不可能とはいえない。
それにしても、114億円もかけて、こんなボロボロのシステムしか作れないのか?
かつては、パソコンメーカーとして名を馳せた富士通、NEC、日立ではあるが、今じゃ斜陽だからね。日立はパソコンから撤退しているし、富士通はパソコン事業を分社化して切り離そうとしている。NECはまだ頑張ってはいるが、PC-98シリーズ全盛期の勢いはない。
日本の技術力も落ちたものだ。
欠陥システムの「マイナンバー」が倒壊する日
その日は、いつ来てもおかしくないように思う。