Twitterの成長は、日本のユーザーが支えているという。

「日本人のTwitter好きは“異常”」――Twitter、開発拠点を日本に新設 世界に活用法を提案 (1/2) – ITmedia ニュース

  Japanは9月3日、先月移転した新オフィスで事業戦略を発表した。世界的にも“異常”なほどアクティブなユーザーが多い日本を重要な市場と捉えており、国内に開発拠点を開設し、ユーザーの動向を参照した新機能をリリースしていくという。

(中略)

「日本のユーザーがTwitterの使い方を“発明”している」(笹本代表)と評価

 異常といえば異常なのかもしれないけど、iPhoneの所有率が高いのも日本の特性だろうね。
 日本の場合、ガラケー時代からメールの利用率が高かったから、文字でメッセージを伝えることに慣れていたというのもあると思う。
 短いメッセージだと、電話で伝えるよりもメールで伝える方が簡単だし、日本語の特性から数文字でこと足りる。絵文字が発達したのも日本だし、文字で伝える文化がもともと下地としてあった。
 Twitterの文字数制限の140文字は欧文の制限に習っているが、欧文が140byteであるのに対して、日本語の140文字は倍の280byteになる。そもそも情報量が倍なのに加えて、漢字を使える日本語は意味的にはもっと多くの情報量を含めることができる。
 
 話し言葉としての日本語の情報量は、英語とそれほど違わない。映画の吹き替えで、英語のセリフと同等の内容を日本語に置き換えられるのがいい例だ。
 ところが、文章を翻訳するとなると、大きな違いが出る。
 仕事で、ある書籍の英語版と日本語版を作ることがあるのだが、レイアウト的には同じでも、文章の占める割合は英語の方が多くなる。日本語では漢字の熟語2文字でも、英訳すると長い単語になったりするからだ。そのため、同じ文章スペースの中に英文を収めようとすると、文字の大きさを小さくしなければいけなくなる。
 日本語は主語を省いても、前後の文脈から隠れた主語を読み取れるが、英文では主語は明確にしないと意味が伝わらない場合もある。そのため、文字数が増えてしまう。
 短文は、日本語と相性がいいんだ。

 仮に140文字制限がなかったとしても、やりとりされるメッセージは短文になったと思う。携帯端末では、長文を打ち込むのは時間がかかるし、読むのも面倒になる。長い単語をなんでも短縮してしまう日本人の癖は、省略の文化でもある。Twitterは、意思を省略して多くの人に伝える、都合のいいツールになった。
 一方、短文ゆえに言葉足らずになり、誤解や炎上を招くこともある。

 コロンビア大学教授が日本のTwitter好きについて、以下のように分析している。

実はmixiのおかげ? 日本人がTwitter好きな理由を海外メディアが分析 | ニュースフィア

 さらに、Twitterが普及した社会・文化的背景として、下記のようなものが挙げられています。

1.アメリカよりも早く携帯端末からネットに接続でき、そのような環境に慣れ親しんでいた。
2.mixiという先駆者が既にSNSの道を拓いていてくれた。
3.通勤時間が長いのでつぶやく時間がたくさんある。
4.公的な場所での通話は嫌がられるため、その代替として使用。
5.日本人はやっぱり匿名性がいい。

 中には首を傾げてしまうものもありますが、納得できるものもあります。

 当たらずとも遠からずではある。
 日本人的な特性として、「みんながやるから自分もやる」という同調圧力もあるように思う。ブームに乗りやすい国民性もあるだろう。ブームが冷めるのも早いけどね。

 Twitterを災害時の情報伝達手段にする自治体も増えている。
 通信網が混雑・混乱しているときでも、Twitterがつながりやすいとされるからだ。

自治体のTwitter利用率、政令指定都市は5%から90%へ増加、震災からの4年で -INTERNET Watch

 災害時に役立つ情報をツイートするアカウントが、4年前に比べて大幅に増えているという。Twitter Japan株式会社が3月11日付の同社公式ブログで、地方自治体のTwitter利用率を紹介している。これによると、政令指定都市における利用率は2011年3月11日時点では5%だったが、2015年3月11日時点では90%に達した。同様に47都道府県でも30%から74%に増加している。

 使えるツールを活用するのはいいことだけど、Twitterに偏りすぎるのはどうなのかな?……と思う。
 災害の規模によっては、携帯基地局がダウンすることもある。基地局とスマホは電波だけど、基地局から先は有線だからね。有線が切れたらアウト。そうなるとスマホは使えないし、当然Twitterも使えない。これはLINEにもいえること。
 Twitterも使えないときはどうするのか?……について、予備の策は考えられていない。Twitterを最後の手段と考えるか、ということでもある。
 前にも書いたが、災害時の最後の手段として「無線」も用意しておくべきだろうね。個人で無線機を持つのは難しいかもしれないが、自治体はアマチュア無線技士の資格を持つ者を、数名は確保した方がいい。第四級アマチュア無線技士(昔の電話級)の免許を取るのは、それほど難しくはない。周波数や出力によって通信できる範囲は限定されるが、外部となにも連絡が取れない状況は回避できる可能性が高まる。
 有線の通信網とTwitter頼みに陥るのだけは避けたいところ。

 Twitterのブームも、そろそろ陰りが出てきているようにも思う。いまはまだ、Twitterに取って代わる決定打のサービスが出ていないから、Twitter人気は持続しているのだけど、これがいつまで続くかはわからない。TwitterよりもLINEという人もいるが、拡散性の点ではTwitterの方が効果的だ。
 Twitterを超える人気ツールを作り出せた人が、次の時代の寵児になるんだろうね。

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