iTunesの快適化(1)ヘッドホン編

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 最近は、音楽を聴くときにはiTunesがメインになった。
 メインマシンとして使っているMac Mini(intel)が、パソコンであると同時に音楽再生マシンとなっている。
 従来からのオーディオ・コンポもあるが、ほとんど使わなくなってしまった。
 音質的には、コンポでCDを直に再生する方がいいことはわかっている。
 だが、iTunesの便利さに慣れてしまうと、CDをいちいち取り替えて聴くというコンポの使い勝手の悪さが大きな障害になった。

 マンション住まいということもあって、音はもっぱらヘッドホンで聴く。だから、ヘッドホンの音にはこだわってきた。とはいえ、使い勝手も重要で、コード付きの有線ヘッドホンだと、動ける範囲が制限されてしまうし、音楽を聴きながら作業をするのにもコードが邪魔になってしまう。
 自宅にいるときは、多くの時間をヘッドホンをして、音楽を聴きながら過ごしている。中学生の時以来、Rockに目覚めてから、ずっとながら族だった。音楽がないと落ち着かない。
 ワイヤレス・ヘッドホンは、赤外線が主流だった頃から、いろいろな機種を使ってきた。しかし、赤外線は障害物のない見通しでしか使えない。コードが体に絡みつかないというメリットはあっても、隣の部屋への移動はできない。
 数年前(現在年からは18年前)から無線方式のヘッドホンが登場した。
 最初に出したのはソニーだったと思うが、新製品ニュースを見て、速攻で予約注文した。(SONY ワイヤレス ステレオヘッドホンシステム MDR-RF5000K)
 SONY ワイヤレス ステレオヘッドホンシステム MDR-RF5000K


 これを使うようになって、自室から台所あるいはトイレまでヘッドホンをしたまま移動できるようになった。ただし、有効距離はカタログデータよりも短く、部屋の壁を2つ以上またぐと信号が途切れがちになる。電波出力の問題だろうが、もう少しパワーアップしてほしいものだ。
 これが発売された頃は、今ほどiTunesが世間を席巻していなかった。そのため、USB端子がなく、基本的にコンポに接続して使用することが前提となっていた。

 最近、新しいワイヤレス・ヘッドホンを購入した。
 それが「RATOC Wireless Digital Headphone REX-WHP1PX」だ。
 これも新製品ニュースを見て、即予約注文(^_^)
 このモデルは数量限定ということなので、欲しい人は早めに注文した方がいい。ラトックのサイトから直販されている。
 前出のソニーのMDR-RF5000Kが40mmドライバーユニットであるのに対して、ラトックのREX-WHP1PXは53mmドライバーユニットで一回り大きく、音質的にも中低音域の迫力で勝っている。
 そして、送信機にUSB端子があるので、パソコンに直接つなぐことができる。送信機の電力もUSB供給なので、電源の心配がない。
 ただ、難を言えば、ヘッドホン本体の充電器が差し込み式なので、ソニーのように置くだけの手軽さに比べるとスマートじゃない。

 音はヘッドホンを代えるだけで、ずいぶんと変わる。
 これはiPodのイヤホンにもいえることだが、音作りは各メーカー、各機種で驚くほど違っている。いろいろ試し聴きしてから選ぶといいが、店頭で試聴してもあまり参考にならない。自宅の環境とは違うため、比較ができないのだ。
 REX-WHP1PXも商品が到着して、最初に聴いたときは……
「うっ、音がやたらと硬い!」と思ったが、スピーカーやヘッドホンは、ある程度の時間鳴らして、音を馴染ませる必要がある(エージングという)。
 1週間ほど使った頃に、音も落ち着いてきて、今ではかなり快適な音になった。
 やはり大口径のドライバーユニットなので、ロック系のベースやドラムの低音域の迫力が出てくる。
 もうひとつ難を言えば、ソニーのに比べて、電波の到達距離が壁によってかなり影響を受ける。それもそのはずで、ソニーが見通し距離30mなのに対して、ラトックは10mになっている。出力が3分の1ということだろう。

 ともあれ、iTunes環境でのワイヤレス・ヘッドホンとしては、REX-WHP1PXは価格的にも手頃で、ベストな選択ではないかと思う。
 ……と、パイオニアが新しいワイヤレス・ヘッドホンを出すというニュースが……。
 しかも、価格が4万円くらい。どんな音なんだろう?
 いい音への欲求はつきないので、買いたくなってしまう(^_^;

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