ソニーもメタバースで苦戦か?

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 ソニーが発売したVRゴーグルのPS VR2が、販売に苦戦しているらしい。
 価格の問題もあるだろうが、現状のVRゴーグルは大きすぎてスマートじゃないのも一因ではないかと思う。
 こんなに大きくて重い(ヘッドセットの重量は約560g、コントローラーは1つ約168g)のは、使いにくいし首が疲れそうだ。560gというのは、500ml入りペットボトル飲料(約530g)よりも重いので、眼前にペットボトルをぶら下げているようなもの。

ソニーPSVR2、初動販売は期待外れ-メタバース盛り上がらず – Bloomberg

PlayStation VR2 (PS VR2)

PlayStation VR2 (PS VR2)

 ソニーグループのバーチャルリアリティヘッドセット「プレイステーション(PS)VR2」(7万4980円)の初動販売が目標を大きく下回っている。メタバース(仮想空間)の盛り上がりに寄与する製品としてはスロースタートとなった。

(中略)

  PSVR2は、ゲームで遊ぶ以外にも様々なことができるメタバース環境を構築するというソニーの戦略の根幹となる製品だ。吉田憲一郎社長兼最高経営責任者はメタバースをソニーの成長の柱とし、社内のゲームスタジオからVR向けソフトを発売したが、PSVR2の立ち上がりを勢いづかせることはできなかった。米メタもメタバース分野への多額の投資を続けているが、まだそれに見合う成果は上げられていない。

(中略)

  IDCのデータ&アナリティクス担当バイスプレジデント、フランシスコ・ジェロニモ氏は、「世界中の消費者は物価や金利の上昇、失業の増加に直面している」中、プレイするためにはPS5(4万9478円から)の購入も必要なPSVR2は、ほとんどの消費者にとって最優先に購入する製品ではないと指摘する。

 下線部がポイントだね。PS5とセットで5万円代くらいなら一緒買いするかもだけど、別売りでゲーム機本体より高いのは購買意欲が湧かない。ハードは赤字覚悟で、メタバースのコンテンツで収益を上げるなどの方策じゃないと、メガヒットにはならない気がする。

 とりあえず販売してみて様子見……ということかもしれないけど、黒字化のめどが立たなければ早期に撤退というのもありそう。
 ま、トライ&エラーでやるのも必要だから、やってみる意味はある。

 未来的な話をすれば、ゴーグルを必要としないVRシステムが最終形態だろうね。SF映画やドラマによく出てくる、ホログラムで空間に映像を投影するような機器。

 そういう技術がないわけではない。

映画に出てくる3Dホログラム技術は、すでに実現されていた。その名も『No-logram』 | VR、3D、動画コンテンツマーケティング(2017.07.07付)

3Dホログラム映像

映画『スターウォーズ』のR2-D2が映し出すホログラム映像を憶えているだろうか。ものすごく未来に見えた、あの世界が一般的に普及する日が近づいてきた。

VRは、通常、VRメガネをかけたり、パソコンのディスプレイ内で3Dを体感するものだが、フランスのビジュアル・アーティストJoanie Lemercierが開発したものは、現実の世界に3Dホログラム映像を映し出すものだ。

 この技術が、その後どうなっているのかの続報はあまりなかった。これを発展させてVRとして完成度を高めていけば、ゴーグルなしのVRは可能な気がする。それが可能になったとき、第3次仮想空間ブームが広く普及するように思う。

 ソニーのVRゴーグルも、黒歴史のひとつになるのかもね、

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