三度目の緊急事態宣言が11日間では短すぎる

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三度目の緊急事態宣言が11日間では短すぎる

とあるシナリオ通りに、三度目の緊急事態宣言が出される見通しとなった。
しかし、その期間がたったの11日間という短さ。
その根拠はなんなのか?

東京都緊急事態宣言、4月29日~5月9日で調整 小池知事 | 毎日新聞

東京都の小池百合子知事は、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言について、期間を大型連休中の4月29日~5月9日とするよう政府に求め、百貨店といった大型商業施設などを休業要請の対象とする調整に入った。期間は感染状況を見極めたうえで、5月16日まで延ばすことも想定している。

スケジュールを立てることは必要だけど、その根拠を示さないとだめだよね。
1日あたりの新規感染者数を、2週間で100人以下にするから5月9日まで……というように、数値目標は出すべき。
そして、その数値目標を達成できないのなら、達成できるまで延長する……というオプションを付ける。
こういうことって、スケジュールを立てるときの常識じゃないか?

諌山予想では、5月上旬が第4波のピークになると思うので、5月16日までの延長は必至。
緊急事態宣言に劇的な効果があるとは思えないが、これまでの感染の波の推移を見れば、なにもしなくても5月下旬には下降線となり、新規感染者が200人前後で下げ止まりするだろう。

だから、最初から5月一杯としておけば、あたかも緊急事態宣言の効果があったかのような推移になって、都知事はよくやったといわれるかもしれないよ。

6月になると、新しい変異株である「N501YとE484Kの複合変異株」が台頭してくる可能性がある。それが徐々に置き換わっていって、7月末〜8月にかけて再び勢力を盛り返してくる。
もし、オリンピックをやってるとしたら、コロナ・オリンピックになってしまう。

本気で抑えこみたいのなら、ロックダウンと同等の強い対策をする必要がある。
それが電車を止めることだ。
そこまで踏み込めないのは、医療崩壊といわれながらも、政治家にそこまでの危機感はないからだ。
なんだかんだいっても、欧米に比べて10分1から100分の1の感染規模に留まっている。
口では「大変だ」といつつ、本音は「たいしたことない」と思っているのではないか?

ワクチン接種も遅々としてスケジュール通りには進まないし、日本はなにをするにもスピードが遅い。
のらりくらりと、なすすべなく時間を浪費し、死亡者数の数字が積み重なっていく。
日本の未来に希望はない……と思ってしまう。

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