暗黒物質……というと、なにやら怪しげな物質を想像してしまうかもしれない(^_^)
ダースベイダーが引き込まれた世界……は、フォースの暗黒面。
ある意味、暗黒物質は宇宙を支配する物質と力でもあるので、比喩的には近いかもしれない。
暗黒物質を巡って、発見競争が活発になっているという。
といっても、日常生活とは縁のない話。
ヒートアップする暗黒物質の発見競争 – ITmedia News
現状では、研究者はまだ暗黒物質の正体をつかんでいない。一般的な理論では、暗黒物質は、約137億年前のビッグバンの名残である特殊な微粒子から成るとされる。暗黒物質は宇宙の質量の4分の1を占めると考えられており、光や熱を発しないことにちなんで命名された。天文学者の間では、星や銀河との重力の相互作用から、暗黒物質が存在することは既知となっている。
しかし、暗黒物質の存在を知っていることと、その正体を知っていることは別物だ。ほとんどの実験では、代表的な暗黒物質候補であるWIMP(Weakly Interacting Massive Particles)という理論上の粒子の探索が行われている。
この記事中では「宇宙の質量の4分の1を占める」か書かれているが、ん?と思った。
暗黒物質は仮定の物質の総称なので、なにをそれに含めるかで、物差しが変わってくる。それでも宇宙の大部分を占めていると考えられているのが通例なのだが……。
関連した別の記事を拾った。
銀河系にも、他の銀河にも、たくさんの恒星が存在しています。しかし、銀河円盤内の星が銀河中心を回る回転速度の観測結果から銀河系の全質量を推定しますと、恒星の占める質量はその10パーセント程度に過ぎません。銀河の質量の残り約90パーセントは光では見ることのできない暗黒物質によると考えられています。しかし、その暗黒物質がどんな形で存在しているのか、はっきりわかってはいません。ブラックホール、褐色わい星、星間ガス、ニュートリノなど、さまざまな可能性が考えられます。冷えて暗くなった白色わい星も暗黒物質の候補のひとつで、それがどのくらい存在するかも問題になっていました。しかし、これまでの観測では、なかなかこの種の白色わい星を見つけることができませんでした。
宇宙には現在の観測技術には引っかからない暗黒物質が満ちている。その質量は宇宙の全物質の96%にも及ぶ。もしこうした暗黒物質を想定せず,目に見える星や電波などで観測できる天体だけしか存在しないとすると,銀河や銀河団は自らの重力が足りず,バラバラになってしまう。これが暗黒物質論だ。
……ということなのだが。
ITmedia Newsの誤訳か、勘違いか、それとも意図するものが違うのか?
科学ニュースは理論の前提がはっきりしていないと、肝心なところの数字が変わってくるのが難しいところだ。
それにしても、「暗黒物質候補であるWIMP」と書かれても、WIMP(ウインプ)ってなんや?……ということになると思うのだが。このサイトを見る読者は、そのへんの知識が豊富な人たちなのだろうか?
まぁ、調べればわかることだけどね。