「ながらスマホ」で死にたいか?

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人間、いつかは死ぬ。
老衰で死ぬか、病気で死ぬか、事故で死ぬか……の、死に方の問題。
平均寿命が80歳といっても、全員が80歳まで生きるわけではなく、約半数は80歳以前に死ぬ。

同じ死ぬにしても、「不運な死」ほど救われない話はない。
「ながらスマホ」で死ぬなんて想像する人は、ほとんどいないだろう。

「ながらスマホ」が原因か、踏切で電車にはねられ31歳女性死亡|TBS NEWS

先週、東京・板橋区の踏切で31歳の女性が電車にはねられ死亡しました。その後の取材で事故の原因が女性の“ながらスマホ”とみられることが分かりました。

今月8日の午後7時半頃、東武東上線「東武練馬駅」の脇の踏切で、近くに住む31歳の女性が電車にはねられ死亡しました。はねられた際、女性は踏切の中で遮断機の前に立っている状態でした。

(中略)

警報器が鳴り始めた直後、女性はスマートフォンを操作しながら踏切内に入りました。この時は、まだ遮断機は下りていませんでした。およそ10秒後、女性が踏切の出口にさしかかった時、目の前の遮断機が下りました。女性はそのままスマートフォンの操作を続け、30秒ほど後に電車にはねられたのです。

(中略)

事故が起きたのと同じ時間帯に現場を取材すると、スマートフォンを見ながら歩く多くの人の姿が・・・。事故当時も踏切の外にいた人の多くがスマホを見ていて、女性に声をかけた人はいなかったといいます。

「ながらスマホ」が原因か

再現図が怖い。
こんな死に方はしたくないという典型だ。

あまりにも愚かだが、多くの人が似たような状態で街を歩いている。
駅のホームから転落したり、電車ではなく車にはねられたり、階段を踏み外したり、人とぶつかったり……と、ながらスマホの事件・事故は多い。
「バカなやつ」と他人事で済まないように思う。

その女性は、なにが起こったのか自覚することなく死んだのだろう。
死んだことすら気がついていないかも。
物語だと、肉体から抜けた魂が、電車にはねられた自分を見て、
「え? え? なにが起こったんだ?」
などと後悔する。

しかし、現実には後悔する魂は存在しない。死後の世界は、想像上の世界だ。

周りにいた人たちもスマホをいじっていて、この女性に声をかけることがなかったという、救いようのない状況。

この事故は、現代の病みを表しているように思う。
スマホは命よりも大事ですか?

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