新幹線で火災……というニュースの一報から、どうやら焼身自殺したらしいことがわかってきた。
 なぜ新幹線で?
 死に場所として新幹線を選んだのは、他の人を巻き込む意図があったようにも思う。
 これって、自爆テロだろ。

新幹線火災 安全チェック「フリーパス」 東京五輪へテロ対策を:イザ!

 「世界一安全」とされる新幹線では、空港のような乗客のセキュリティーチェックは行っていない。危険物も「フリーパス」で車内に持ち込めるのが現状だ。だが、男が車内に油をまいて火を放った今回の事態を受け、専門家からは、来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や2020年東京五輪の開催に向け、新幹線でもテロ対策が必要との声が上がった。

 爆発しなかったことで、被害が大きくならなかったと思う。大量のガソリン、あるいは爆発物を持ち込んでいたら、爆発の可能性もあった。密閉度の高い車両なので、爆発すると威力が増す。早く消し止められたからよかったが、ガスが充満すると排気も困難になるところだった。窓を開けられない構造は、諸刃の剣だ。

「熱い」「助けて」逃げる乗客 新幹線火災、その時:朝日新聞デジタル

「1号車で火災が発生しました」。15号車に乗っていた60代男性は新幹線が緊急停車した後、車内アナウンスを聞いた。1号車の客に3号車より後ろに避難するよう指示する内容だったという。

 その後、しばらくして車内は停電。空調が止まり、15号車のデッキは暑さで気分が悪くなる人でごった返した。「車外に出ないでほしい」との指示を何度か聞いたが、何が起きているか説明はなかった。「ニュースがあればアナウンスしてほしい」と男性は憤った。

 窓が開けられないから、停電すると換気できなくなる。それは新幹線の弱点だ。
 通勤電車でも、一時期JR209系で開閉しない窓を採用していたが、長時間の停電事故が発生したときに問題となり、開閉できるように改造したそうだ。
 新幹線は高速走行のために密閉構造になっているわけだが、火災や長時間停電が起きないという前提にもなっているのではないだろうか?
 スプリンクラーが付いているわけではないし、燃えにくい素材を使っているといっても、「燃えない」わけじゃないから、ガソリンをまかれたらどうしようもない。密閉構造が災いして、逃げ場がなくなってしまう。窓から逃げるわけにはいかないからね。
 今回のような事件の場合、第一に乗客を車外に避難させるのが必要だったのではないか?

 空港並みのセキュリティーチェックをするには、それなりの設備と人員が必要なわけで、過密ダイヤと乗降客の多さから、現状のままではほぼ無理。
 時速200kmで走っているのに、シートベルトがないのは、衝突事故は起きないという前提だよね。自由席では座れなくても立ったまま乗せてるわけだし。安全性を考えるなら、最悪の事態を想定するもので、全席指定席にしなくちゃだめだろうと思う。
 これまで無事故で安全神話ができてしまっていた新幹線だが、乗客が原因となる事故に対しては脆弱であることが露呈した。これは新幹線に限ったことではなくて、通勤電車の方がもっとリスクは高い。毎朝の満員電車は寿司詰めだし、あの状態で自爆テロをやられたらなすすべがない。
 防ぎようがない……というのが、現状なのだろう。

LINEで送る
Pocket
LinkedIn にシェア