ビットコインはまるでサイバーパンク」の続き。

ビットコインについての記事が、ちらほらと目立つようになった。
それにともなって、様々な誤解も見られる。
日本の記事では、「」ではなく「」と表記されることもあるが、厳密にいうと「仮想通貨」もちょっとした誤解。

時事ドットコム:仮想通貨、1カ月で5倍に急騰=「ビットコイン」に投機資金

 【ニューヨーク時事】インターネット上で自由に取引される仮想通貨「ビットコイン」の価値が27日、初めて1ビットコイン=1000ドル(約10万円)の大台に乗せた。取引手数料の安さなどの利便性に加え、派手な値動きなどから投機資金が流れ込み、ドルに対する価値は1カ月で約5倍に上昇した。
電子マネーの一種とみなされるビットコインは、中央銀行が発行する従来の通貨とは本質的に異なるが、専用取引所などを通じて入手することが可能。実際に支払える飲食店などもある。

この記事が、Yahoo!ニュースに転載されていて、そこについたコメントを眺めると、多くの人の誤解がわかる。

「胴元はぼろもうけ」
ビットコインに、いわゆる胴元、発行元というのは存在しない。
つまり、ビットコインを発行している誰かが儲けているわけではないんだ。
ビットコインは、ある数学的な問題をコンピュータで解くことにより、理論的に「採掘」される。その問題が簡単には解けないために、流通量が限定されている。また、総量もあらかじめ設定されているため、無尽蔵に流通するわけではない……ということらしい。
……とはいうものの、やはり難解な仕組み(笑)。

「円天を思い出すわ(ーー;)」
前述したとおり、誰かが好き勝手にビットコインを発行しているわけではないので、円天とは根本的に違う。
いまのところ、偽造したりはできない仕組みになっているので、それが信用の根拠になっているようだ。FRB(米連邦準備理事会)が、ビットコインに対して一定の評価をしているのは、通貨としての信用度がある程度見込まれるからだろう。

「担保の無い通貨に価値があるわけがない」
国が担保するか、数学的理論が担保するか……という違いかな。
ビットコインは「金本位制」の電子版といわれていて、粗製濫造されない通貨となっている。
価値があるかないかは、その通貨が決済の手段として使われるかどうかだと思う。ネット上の決済の方法としてはクレジットカードや銀行振込が一般的だが、ビットコインの手数料は既存の決済手段より安価だということだ。
価値は市場が決めることでもある。

「実体の無いものに投資するなんて愚かな話」
たしかにそれも一理あるのだが、為替相場や株取引も、秒速の取り引きで儲けが出たり損失が出たりしているわけで、もはや数字とデータだけの世界になっている。そこにどれだけの実体がともなっているのかは疑問。
先物取引では、数か月~1年先の、まだ存在していない物品を売買しているわけで、未来を売買しているといえる。穀物が不作になったり、政治問題で原油の輸出入がストップすると、未来に買うはずだったものが消えてしまう。そうなると誰かが大損するわけだが、そもそも実体のない取り引きでもある。
数字や未来の予測が取り引き材料になるのなら、ビットコインも同等だろう。

「善悪は別として、こうゆうことができてしまう、アメリカの底力は凄いな」
これには同感。
まだまだビットコインは黎明期で、これから先、どうなるのかは見当もつかない。だが、それでもいち早くビジネスとして展開しているところがすごい。いまのバブルは、いずれ弾けるだろうが、弾けたあと通貨として生き残れるかどうかだろうね。
落ち着いた頃に、ビットコインとしての本当の価値が問われるのではないかと思う。

「セカンドライフを思い出した」
セカンドライフは、その仮想空間だけの話だったが、ビットコインは特定の仮想空間ではなく、現実の経済取引の中で流通しているところが違う。
通貨そのものはバーチャルだが、取り引きは現実。どこかの1社が、ビットコインを発行しているわけではないところも、セカンドライフとは似て非なるもの。

……などと、コメントについてのコメントを書いたが、「ビットコインはよくわからない」というのが実感(笑)。
一時のブームで終わりそうな気もするのだが、もしかしてもしかすると、ビットコインが定番になる可能性もある。
ある意味、10年くらい早すぎた現象なのかもしれない。

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