日本では新型コロナのワクチン接種は、遅々として進んでいないが、海外ではワクチン摂取率が高くなった国もある。
しかし、ワクチン接種率世界一になったチリでは、いまだに感染拡大が続いているという。
接種世界一なのに感染拡大のチリ ワクチンが遠因?:朝日新聞デジタル
新型コロナウイルスのワクチン接種が進む南米チリで、新規感染者の高止まりが続いている。すでに国民の25%以上が1回目の接種を終えた「ワクチン先進国」で、なぜ新規感染者が減らないのか。ワクチンが遠因になっているとの指摘もある。
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この日、予定より半月も早く500万人が1回目の接種を終えた。チリは人口1900万人ほどで、国民の4分の1にあたる。英オックスフォード大によると、接種のペースはイスラエルを抜き、世界一になった。
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どうして新規感染者が減らないのか。チリでは、ワクチン接種が人々の気の緩みに拍車をかけた可能性が指摘されている。
(中略)
感染が収まらない状況を受け、チリ政府は緩和していた外出規制を再び強化。首都サンティアゴの一部では、夜間や許可のない外出を禁じるなど厳しい措置を講じている。
感染拡大が治まらないと、「人々の気の緩み」という原因を挙げるのは日本も同じ。
だが、それは思い込みによるバイアスではないか?
そもそも、マスク、手洗い、ソーシャルディスタンシングで、感染をどれだけ防げていたのかの検証があまりされていない。
コロナ以前のインフルエンザのときから私は言い続けているが、「マスク、手洗い、うがい」では感染拡大を防げたことがない。インフルエンザにはワクチンもあるが、それでも毎年大流行していた。
ようするに、予防としてやってきたことの、予防効果は微々たるものだったのだ。
ある意味、「おまじない」の類いだ。
小池都知事は、相変わらず効果の乏しい布マスクを平然としているし、知事自身の危機感が乏しいまま。徹底をいうのであれば、「布マスク、ウレタンマスクは、効果が期待できないので使用禁止です」と明言すべきではないか?
政府も知事も、感染が治まらない原因を「国民の気の緩み」に求めるが、それは責任転嫁だ。
「できることはなんでもやる」といいつつ、電車は止めないし、業種を問わず休業させないし、外出禁止令も出さない。法的根拠がないのを言い訳にするが、「要請」すらしない。
チリの現状を見ると、ワクチンの効果はあまり期待できないのでは?……と思えてしまう。2回接種のうちの1回目だけでも、一定の効果は期待できるとされていたはず。
また、チリでは中国製のワクチンも使用しているようなので、ニセモノも出回っている中国製ワクチンが問題かもしれない。
PCR検査に引っかかりにくい変異株や、ワクチンの効きにくい変異株も出てきているようなので、ワクチン接種が救世主になる可能性は低くなったように思う。
一般向けのワクチン接種ができるようになる頃には、旧型のワクチンでは効かない変異株になっているかも。現在製造されているワクチンは、昨年の夏頃に広がっていた型のウイルスがベースだからね。
変異株にも対応しやすいワクチンの作り方だというが、新しい型に調整するにしても、それを数億回分も製造するのには相応の時間はかかる。
結局、ウイルスはどんどん変異して、対応が追いつかない状況になりそう。