下書き状態だった、古いのネタの発掘(^^;)
下書き保存したのは、2007年1月25日になっていたが……
ケータイの電磁波と健康に関する話題。
PC View: Business:米国IT事情-第40回 携帯電話の電波は脳を興奮させる?
通話している間、運動皮質に接する部分が興奮する症状が見られたという。15人のうち12人に同様の症状が現れた。通話を終えると、1時間以内に全員通常の状態に戻った。実験には900MHz帯の電波を使う携帯電話のGSM900を使用した。この運動皮質は脳の表面に位置する場所に存在し、ヒトの運動機能に関する領域を担当する。興奮領域としても知られ、この部分に磁気による刺激を与えると体の筋肉が痙攣を起こすようになっている。
上記の記事は、ニュースサイトから消えてしまっているが、まとめサイトに記事の全文が残っていた。
以下がそのサイト。
電磁波なび:電磁波関連ニュース – 電磁波による健康への影響について情報を収集
ひと頃、いろいろと騒がれたりしたが、最近はまったく問題にされなくなった。
「安全宣言」がされたような格好だが、研究者からのリスクを警告する発信は、海外では最近になっても続いている。
それは上記のまとめサイトを見るとわかる。
問題にされなくなってはいるが、電車の優先席ではケータイの電源を切るように言うアナウンスは耳たこになっている。しかし、その理由は言わなくなった。以前は、ステッカーで禁止の理由を書いていたりしたが、一部の路線に残っているだけで、大部分はそのステッカーも残っていない。
だが、実際にケータイの電源を切っている人は、ほとんど皆無だろう。形骸化している実態と、くどいアナウンスにどれほどの意味があるのか、大いに疑問だ。
ケータイでの話し声が迷惑……ということが、最近の理由のようなのだが、それだったら「私語をつつしめ」というのが正しい注意だろう。ケータイでなくても、大声で話をしている人は、たしかにうるさいのだから。
関連したニュースとして、以下のようなものもあった。
J-CASTニュース : 「ケータイは喫煙より危険」? 豪脳外科医が「脳腫瘍リスク」警告
08年3月になって、さらに刺激的な記事が英高級紙の「インディペンデント」に掲載された。「ケータイは喫煙よりも危険だ」と題した記事で、オーストラリアで神経外科医をしているヴィニ・クラナ博士の主張を紹介したものだ。クラナ博士は、ここ16年で14の賞を受賞している。記事では、
「ケータイの使用と、ある種の脳腫瘍との関係を示す証拠の量は多く、増え続けている。このことは、この次の10年で、確実に証明されることだろう」
とした上で、
「この危険は、アスベストや喫煙よりも広範囲に、国民の健康に対して悪影響をあたえるものと懸念される」
と予測。
「今すぐに抜本的な対策を打たないと、脳腫瘍の患者数が10年間で世界的に増加するだろう。だが、そのときには手遅れになっているだろう」
と訴えている。
真偽のほどは、10年後にわかるということか。
なんとなく、温暖化の問題と類似している。
20年前(現在年からは35年前)、温暖化なんて誰も問題にしなかった。暑い夏が来ても「今年は猛暑です」で済まされていた。猛暑になると、ビールの売り上げやクーラーの需要が伸びて、喜んでさえいたのだ。逆に冷夏だと、夏が稼ぎ時の業界が失望したりしていた。
電磁波問題が出てきても、それを否定するのはたいてい業界側である。影響がゼロとはいわれていないが、影響は軽微だとされている。あるいは、法的に問題はないと。
法的な問題は肯定するには根拠が希薄だ。それは過去の薬害問題などでも教訓として残っている。当時の法律では問題にはなっていなかったが、薬害は起こった。それと同じことがケータイに起こらないとはいえない。
そういえば、環境ホルモンの問題も、最近では聞かなくなった。
騒がれはじめたのは1996年頃からだったが、10年経ったらあまり騒がれなくなった。問題は解決したのかといえば、ある程度の規制はされて表面上は収まっているが、化学物質はあいかわらず身の回りにたくさんある。なんとなくブームで終わってしまった感は否めない。
喫煙に対しては過激に手厳しいご時世だが、そのうち「嫌煙」ならぬ「嫌電」なんていう風潮が起こるだろうか?
それは10年後にケータイによる脳腫瘍問題が明らかになったら、起こるのかもしれない。