喫煙と飲酒の死亡率

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喫煙と飲酒の死亡率

4924546によるPixabayからの画像

 喫煙は社会悪になっているようだ。
 喫煙の害はわかるし、吸わないにこしたことはない。
 しかし、喫煙者が皆肺ガンになるわけではなく、喫煙していなくても肺ガンになる場合もある。
 その理由が遺伝子的にわかったというニュース。

肺がんリスク遺伝子発見=「喫煙量に関係」との指摘も-欧米3チーム(時事通信) – Yahoo!ニュース

 この個人差は15番染色体の「長腕」と呼ばれる部分にあり、肺胞などにあるたんぱく質「ニコチン性アセチルコリン受容体」を構成する「CHRNA3」などの遺伝子がかかわる。2カ所のDNA塩基の種類が、肺がん患者では特定のタイプである割合が高かった。

 このYahoo!のニュースの下には、コメント欄があり、いろいろな意見が書かれている。
 「喫煙反対」が大勢であり、喫煙および受動喫煙の害悪を主張している。
 だが、ちょっと待て。
 以下のようなデータがある。

●喫煙によるガンの死亡率が、1.5倍~2.5倍。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/02/kit.html
●飲酒による飲酒関連ガンの死亡率が、毎日1合程度飲む場合で4倍~5倍。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/04/inshto.html
 というデータがある。
 喫煙もしくは受動喫煙で即死することはないが、飲酒運転や酩酊による転落事故などでは即死(当人だけではなく巻き込まれた人も)することがある。
 リスクという観点からいえば、タバコよりも飲酒の方がリスクが高い一面がある。
 それなのに、タバコは規制される方向に進み、飲酒にはタバコのような過度な規制がされることはない。
 禁煙には賛成だが、同等かそれ以上のリスクがあると思われる飲酒の問題も論じてほしい気がする。

 喫煙反対の意見を、「タバコ」を「酒」、「喫煙」を「飲酒」に置き換えてみたらどうだろう?
 それなりに道理になるのだ。
 飲酒運転による悲惨な事故があとを絶たない割には、飲酒は社会悪として見られないし、禁酒といった厳しい規制もされない。
 「2005年の全国での飲酒運転取締件数は約14万件となり1日平均で380件超」(警察庁の発表)というのが過去のデータだ。2006年は13万件ほどに減ってはいるが。
 けっして少なくない数字だと思うのだが……。
 禁酒運動は……起こらないだろうな。

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