環境問題のニュースがない日がないくらい、日常茶飯事になってきた。「」を謳う企業や商品があっちにもこっちにもあり、それらがどれほどエコなのかもわからなくなっている。
以前に書いた「胡散臭いカーボンオフセット」について、その根拠を疑うような記事があった。

asahi.com(朝日新聞社):CO2増えたら植物どうなるの? 各地で研究中 – 環境

 「囲いの中は50年ほど先の環境」と農業環境技術研究所(茨城県つくば市)の長谷川利拡・主任研究員。東北農業研究センター(盛岡市)と共同で実験を進めている。

内側のCO2濃度は外側より200ppmほど高い570~580ppm。センサーが濃度を監視し、風が吹くなどして濃度が下がると自動的にCO2を補う。植物にとってCO2は光合成に欠かせない「栄養素」。だが、濃度が上がると、コメは収量が十数%上がる一方、病気にかかりやすくなるというデータもあるという。

熊本県山鹿市には、森林によるCO2吸収量などを調べる施設がある。杉林から頭を突き出す森林総研の「フラックスタワー」だ。同総研九州支所の清水貴範・主任研究員は「森林がどれぐらいCO2を吸収、放出するのか、季節でどれほど変わるのか。わかっていないことは多い」。

「わかっていないことは多い」……というのに、カーボンオフセットは森林がCO2を想定通りに吸収するということを前提にしている。
上記の記事からいえば、森林のCO2吸収の効果のほどは定かではないことになり、前提そのものが怪しくなる。

うがった見方をすれば、CO2が増えることは食糧生産が増産されることも考えられるわけで、食糧不足がいわれている状況では逆にメリットがあることなのかもしれない。
エコとはなんぞや?
ただの企業戦略のブームなのか?……という気にさえしてくる。

エコについての現象は、タバコに対する排斥運動やメタボで健康をあおる空気になっているのに似ている。
いささか過剰反応になっているようだ。
と、それに関する記事。

「エコ情報にはうんざり」? ~ 消費者の変化への向き合い方 | WIRED VISION

大量のエコ情報への「うんざり感」は世界で広がっています。アメリカのメディアでは「グリーン・ノイズ」「グリーン・ウォッシュ」という言葉が登場しています。

エコ、エコと騒ぎすぎの感はある。
環境問題は100年~200年のスパンで取り組む問題だが、世の中の風潮は数年で結果を出すことを求めているようだ。前にも書いたが、急激なエコブームは冷めるのも早いだろう。過去の石油ショックがいい例だ。そのときは大騒ぎしたが、数年後には忘れられた。

結局、エコも数年のブームに終わるような気がする。10年~20年と今のような取り組みが続くとは思えないのだ。
温暖化は続くのか?……ということに関しても、疑問の声が少ないながらも出ている。

それに関連した記事が以下。

太陽風、ここ50年間で最も弱く――寒冷期との関係は? | WIRED VISION

メモ:天文学者らは最近、2008年8月はこの百年間で初めて、黒点が1つも生成されずに終わった月になったと指摘した。

[リンクされている記事によると、太陽活動は11年ごとに減少し、ゼロに近くなるが、新しいサイクルが始まると黒点も急速に観測されるようになる。今年1月からサイクル24に入ったが、黒点が少ない時期が異例なほど長く続いていたという。「1カ月にわたって黒点がゼロ」という同じ現象が最後に確認されているのは1913年6月。過去1000年間においては、このような時期はマウンダー極小期など3回あったが、どれも小氷期と呼ばれる寒冷期にあたるという。

もし、今後数年で寒冷期に入ったとしたら、温暖化騒ぎはなんだったのか?……ということになるかもしれない。そうなってくると、エコの問題も騒がれなくなってくる。

いずれにしても、少なくとも3年後に、エコ問題がどういう状況になっているのか興味深いところだ。1つだけいえることは、現在と同じようなエコブームではないだろうということは、予想がつく。人々の興味はそんなに長続きはしないからだ。

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