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人間とはなにか?……を問う、あるいは説いた格言を列挙してみよう。

『人間が宗教を造るのであって、宗教が人間を造るのではない。』……三木清

『人間がもう少し気狂いで無かったならば、戦争から生まれる悲劇を逃れたはずである。』……A・ジード

『人間が賢くなるのは、経験によるのではなく、経験に対処する能力に応じてである。

』……バーナード・ショー

『人間が自由であり得るためには、神があってはならない。』……シェリング

『人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ。』……中村天風

『人間というものは、結局は消化器と生殖器から成り立っているのだ。』……グールモン

『人間とは取り引きをする動物なり。犬は骨を交換せず。』……アダム・スミス

『人間とは何か? 愚かな赤ん坊である。無駄に努力し、戦い、いらだち、何もかも欲しがりながら、何にも値せず、小さな墓を一つ得るだけだ。』……カーライル

『人間には幸福のほかに、それとまったく同じだけの不幸がつねに必要である。』……ドストエフスキー

『人間には憎悪や不快を忘れさせてしまう性質がある。』……チャップリン

『人間にもっとも多くの災いをもたらすのは人間である。』……プルニウス

『人間の一生を支配するのは運であって、知恵ではない。』……キケロ

『人間の行動は思考の最上の通訳者だ。』……ロック

『人間の自由を奪ったものは、暴君でも悪法でもなく、社会の習慣である。』……J・S・ミル

『人間はあらゆるものを発明することが出来る。ただし幸福になる術を除いては。』……ナポレオン

『人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最も弱いものである。だがそれは考える葦である。』……パスカル

『人間は神が創ったということは僕は信じられない。神が創ったものとしては人間は無情すぎ、不完全すぎる。しかし自然が生んだとしたら、あまりに傑作すぎるように思えるのだ。』……武者小路実篤

『人間は猿よりも1ミリ上である。豚よりも1センチ下でないとすればだが。』……ピオ・バロジャ

『人間は自分の行動のためにあらゆる理由を持ち出す。犯罪のためにあらゆる弁明を持ち出す。安全のためにあらゆる口実を持ち出す。だが絶対に持ち出さないものがある。それが自分の臆病さだ。』……バーナード・ショー

『人間は、死ぬことを密かに望んだので戦争をしたのである。自己保存の要求は極めて深いものかもしれないが、死への欲情はさらに深い。』……C・ウィルソン

歴史上で著名な人間が残した言葉には、耳を傾けるべきだろう。たしかに人間は賢いかもしれない。なぜなら、こうした言葉を残しているからだ。

しかし、同時に多くの格言が示していることは、賢さと同等の愚かさでもある。

日本の政治家は、お世辞にも賢い人々とはいえないようである。国会劇場の馬鹿馬鹿しさは、見るに堪えないものだ。

中東では報復合戦が続いている。殺しあいほど愚かなことはないと思うが、殺しあいでしか問題に対処することができない状態となっている。数千年に渡って続いてきた争いを、簡単に解決できるとも思わないが、知恵ではなく暴力を行使することしかできない人間は愚かである。

所詮、「猿よりも1ミリ上」程度の賢さなのかもしれない。猿でもときには争いごとをし、殺しあいをすることはある。だが大量殺戮である「戦争」はしない。戦争もまた賢さの産物ということなのか?

人間は知性を持ち、言葉を駆使することができるはずである。しかしながら、その使い方を間違っているのか、使い方を知らないのかもしれない。

世界平和の実現は、人間の賢さを証明することにほかならない。

 もっと賢さを!(合掌)

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