少々気は早いが、11月開催のワールドカップ・カタール大会について、いろいろと予想記事が出ている。
海外メディアのおおかたの予想は、ドイツとスペインが勝ち抜けだ。つまり、日本はグループ敗退ということ。
国内メディアは、どうしたら勝ち上がれるかをシミュレーションしている。
そんな記事のひとつ。
「残りの9~10人のレベルをいかに高めるか」元代表監督トルシエが語る、森保ジャパンの欠点。W杯本大会までに必要なことは―― | サッカーダイジェストWeb
ドイツ、スペインと同居することになった日本のグループステージの組分けを、私はポジティブに捉えています。初戦でドイツと戦い、第2戦(コスタリカまたはニュージーランドの勝者)を挟んで、最後にスペインと当たる対戦順は、実は悪くはないのです。厳しい組に入ったのは事実ですが、ドイツと初戦で戦えるこのスケジュールに、私はむしろ光明を見出しています。
(中略)
なにより今の日本代表には、ドイツのブンデスリーガでプレー経験のある選手が少なくありません。ドイツ側は彼らを警戒するでしょうし、日本の選手たちは、ドイツというネームバリューやランキングにさほど威圧されずに、堂々と自分たちのサッカーができるはずです。
まぁ、順当に行くとドイツとスペインだろうね。
日本が勝ち上がるためには、どちらかがグループ敗退しなくてはならない。日本の可能性はかなり低いことは間違いない。
ベスト16に進むには、番狂わせを起こす必要がある。
スペインとは東京オリンピック2020で対戦したが、アンダー世代とはいえサッカーのレベルの違いを見せつけられた。フル代表でも同様と思われるので、善戦はしても勝てない気がする。サッカーの試合は、1〜2点差で決する場合が多いから、点差以上に差があるものだ。
勝機があるとすれば、トルシエ氏のいうようにドイツ戦だろう。
先発メンバーの大半をドイツ組(過去、ドイツのチームにいた選手を含む)で固めれば、普段からドイツで戦っている彼らには、やりやすい相手ともいえる。
一方、スペインで戦っている選手は久保選手と柴崎選手だけなので、スペイン戦はかなり不利だ。
ドイツ戦で引き分けて、勝ち点1。
第2戦で勝って、勝ち点3。
スペイン戦は負け。
合計勝ち点4で勝ち抜け……というシナリオだが、ドイツがスペインに負けたとしても、(たぶん)コスタリカ戦は大量得点を取るだろうから、得失点差で勝ち点4では勝ち抜けできない。
ということは、ベスト16に進むには、ドイツに勝って勝ち点6にしないと無理。
なかなかハードルの高いタスクだ。
初戦のドイツに負けると、3戦全敗の可能性が高くなる。
日本チームの弱点は、メンタルの弱さでもあるので、初戦で負けると精神的に立ち直るのは難しい。
とはいえ、日本チームの一番の弱点は監督でもある。世界経験が乏しくW杯経験のない監督の差が、本番で露呈するかもしれない。ロシア大会での西野監督のように、幸運が味方してくれることを祈るしかない。
楽観的な予想としては、ドイツに勝つことが必須だろう。
果たして番狂わせは起きるか?