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サッカーU24日本代表は、オリンピック決勝には進めなかった。
善戦はしたが、あと5分に耐えられなかった。
PK戦まで持ち込めれば、あとは運次第だからね。

久保と堂安の同時替えは正解だったのか? 本田泰人が指摘するスペイン戦の敗因 – 東京オリンピック・パラリンピックガイド – Yahoo! JAPAN

そういう意味でも、明暗を分けたのは途中出場の選手だったかもしれない。日本で良かったのは相馬(勇紀)だけだった。途中から入ったら、あれくらいアグレッシブじゃないと。三好(康児)や上田(綺世)はバイタルエリアでなかなか攻撃に絡めなかったし、特に前田(大然)はスピードが一番の武器のはずなのに、それがまったく生きてなかった。

(中略)

これは「たら・れば」で、あくまでも結果論だけど、延長になっても久保(建英)か堂安(律)のどちらかは、ピッチに残しておいても良かったかもしれない。2人とも疲れていたのは確かだけど、彼らには単独で局面を打開できる力があるし、(延長の頭から)同時交代させるのではなく、どちらかを残していれば、あと何回かは決定的なチャンスを作れていた可能性がある。やっぱり攻撃に関しては、ここぞというときに絶対的に必要なのは、チャンスを決めきる「個の力」だから。

力の差、技術の差は歴然とあるのだが、一番足りなかったのは世界と戦う経験値だったと思う。

その経験値の差は、監督にもあった。
森保監督にとっては、世界大会は今回のオリンピックが初めて。
グループリーグと準々決勝は、なんとかこなしたが、運にも助けられていた。

決勝に進むための大一番で、相手のスペインはほぼA代表のチーム。
苦戦することは想定通りだったが、最後の最後で踏ん張りが効かなくなってしまった。

引用した記事にあるように、久保と堂安を下げたのは失策だと思う。
相手にとって、一番脅威になっていた二人を同時に下げてしまって、スペインはかなり楽になったはず。
交代で入った選手は、二人よりもレベルが低いのは事実なので、勝ちに行ってるとは思えない交代だった。PK戦狙いなのか?……と思った。

その交代劇に、監督の焦りを感じた。
冷静さが失われ、なんとかしなきゃという焦りから、漠然とした賭けに出たのかもしれない。
しかし、これまでも終盤に投入されてきた、三好、上田、前田、三苫の前線の選手たちだが、決定的な結果を残していない。前田はフランス戦でダメ押し点を挙げたが、スペイン戦では決定機に決められなかった。

今度こそ……と、選手も思っていただろうが、結果には結びついていない。
選手交代は期待と賭けでもあるのだが、結果論として、交代策は相馬以外は失策だった。
少なくとも久保は、最後まで残しておくべきだったと思う。可能性が感じられたのは、久保だけだったからだ。

U24ではあるが、世界の壁は高かった。
今回のスペインチームは、日本のA代表でも勝てるかどうかというレベルだろう。
スペインのクオリティをレベル10とするなら、日本はまだレベル6くらいかな。日本はパスミスや通らないパスが多すぎ。

また、海外組と国内組にフィジカルの差があるのも問題だ。
吉田、酒井、遠藤(航)の強さが目立ったが、全員がこのレベルにならないといけない。そういう意味では、チームとしてバランスが悪い。
なでしこ」もそうなのだが、フィジカルを強化することは必須だ。
A代表で海外組偏重になってしまうのは、その差が出てしまうからでもある。

ともあれ、あともう一戦、3位決定戦がある。
ロンドン大会の二の舞にならないように、勝って終わってほしいものだ。

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