【サッカー】代表監督問題

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2018年W杯は、準決勝、決勝へと進みつつある。
ベルギーがフランスに負けたのは残念だった。ベルギー対クロアチアという決勝に期待していたのだが……。

さて、われらが日本代表は、次期監督問題で噂が飛び交っている。
場当たり的で一貫性がないのは、今に始まったことではないので、それもまた日本的な風土だと割り切るしかない。ただ、一貫性がないとはいいつつも、オシム→(岡田)→ザック→アギーレ→ハリル→(西野)と続いた流れで、それぞれの残した財産というか教訓は生きていて、融合されたスタイルが日本らしさになっていることも事実。

むしろ、逆説的に一貫性のなさが、様々なサッカースタイルを取り入れるきっかけになっているともいえる。
これは怪我の功名だ(笑)。

JFAが出せる年俸に限度があるため、いわゆるビッグネームの名将は呼べない。

ロシアW杯監督の年俸ランキングが明らかに!日本代表・西野新監督の順位は? | Goal.com

先月日本代表の指揮官に就任した西野朗新監督は、14位タイ。約1億2000万円を受け取っているようだ。なお、最下位は日本代表と同組のセネガル代表を率いるアリュー・シセ監督。年俸は約2600万円となっている。なお、31位も日本代表と同組のポーランド代表で、アダム・ナバウカ監督は年俸約3390万円であるようだ。

1位ヨアヒム・レーブ(ドイツ):約4億8990万円
2位チッチ(ブラジル)、ディディエ・デシャン(フランス):約4億4600万円
4位フレン・ロペテギ(スペイン):約3億8200万円
5位スタニスラフ・チェルチェソフ(ロシア):約3億2660万円
6位フェルナンド・サントス(ポルトガル):約2億8040万円
7位ガレス・サウスゲート(イングランド)、カルロス・ケイロス(イラン):約2億4960万円
9位ホルヘ・サンパオリ(アルゼンチン):約2億3100万円
10位オスカル・タバレス(ウルグアイ):約2億1570万円

西野さんは日本人であり、短期だったことから1億2000万円なのだろうが、実績のある外国人監督だと2億〜4億円。これは監督だけのギャラなので、引き連れてくるコーチ陣のギャラを加算すれば、プラス数億円はかかる。

それだけの金を出せないのであれば、監督のグレードを下げるしかない。で、中堅どころの現在フリーの監督ということになる。言い方は悪いが、「余り物」的な監督になってしまう。選択肢が狭くなっているわけだ。

そんな事情もあってか、五輪監督兼任案が出ているようだ。

森保一氏に日本代表監督正式オファーへ、五輪と兼任 – 日本代表 : 日刊スポーツ

 日本サッカー協会が、日本代表の次期監督候補の軸にしているワールドカップ(W杯)ロシア大会の森保一コーチ(49)に就任の意思確認を行ったことが10日、分かった。日本人路線の継続を再確認した協会が同コーチの昇格を検討し、水面下で可能性を探っている。代表監督を推挙する技術委員会は20日に開催され、それまでに調整を進める。森保コーチは20年東京五輪(オリンピック)代表で、A代表との兼任監督として就任を要請することになる。早ければ26日の理事会で決まる見通し。

森保氏

17年10月、サッカー男子五輪代表監督に就任した森保監督(中央)は当時の西野技術委員長(左)、田嶋会長と笑顔でガッツポーズ

監督としての森保氏について否定的な意見も見られるが、オリンピックと兼任することは悪くないと思う。前にも書いたが、選手だけでなく、日本人監督もW杯経験を積まないといけない。それがなくては優勝など夢のまた夢。

コーチの育成も必要なのだから、フランス大会以降のW杯に出場経験のある選手で、監督ライセンスを持つ人を、コーチ陣に加えるべきだろう。選手としてW杯に出場しているかどうかは、経験値として大きな違いになる。それがなかったのが、ザックであり西野氏で、追い込まれたときの冷静な判断力に影響したのではと思う。

森保氏にできるかどうかは、やらせてみるしかない。なにごとも経験しなければ、失敗も成功もない。順風満帆とはいかないだろうが、そこをどう乗り越えていくかだ。

とりあえずの目標は、AFCアジアカップ2019だろう。
日本はグループ Fで、ウズベキスタン、オマーン、トルクメニスタンと同組だが、難敵はウズベキスタンのみ。
ここで勝てないようなら監督交代だ(笑)。

W杯の出場枠を48チームにする案を、2022年のカタール大会から前倒しすることが検討されているという。
もし、それが正式決定となれば、アジア枠は8.5枠になり、日本はよほどのことがない限り、出場は可能になる。
W杯に出ることの敷居は下がる。
しかし、だからといって、ベスト24、ベスト12に進むのが楽になるわけでもない。出場枠拡大で弱小チームでも参加できるようになるが、それらのチームが勝ち残るのは困難だろう。グループリーグは、強豪国の勝ち点稼ぎの場になるかもしれない。

※48チームで4チームずつのリーグ戦を組み、上位2チームが決勝トーナメントに上がるとするなら、ベスト24になる。あるいは、1位通過のみが上がるとすると、いきなりベスト12となる。ただし、これだとトーナメントの組み合わせが半端になるので、ベスト16になるようなレギュレーションを組む必要がある。

ともあれ、監督就任の正式発表を待とう。

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