FIFAランキングについての考察(その2)


FIFAランキングについての考察(みたいなもの)」に続く、その2。

アジア最終予選の組み合わせが発表され、またまたバーレーンと同組。
この発表の前から、今回の記事のための図表を作っていたのだが、ちょうどよかった(^^)。

FIFAランキングが実力を表していない」と思われるのは、単純に順位だけを実力の絶対値として見てしまうためだ。
日本が38位で、バーレーンが72位……というと、日本は上の方にいるのに、下の方にいるバーレーンにアウェーで負け、ホームでも辛勝だった……と評価してしまう。

だが、整然と並んだ順位に落とし穴がある。
FIFAランキングの獲得ポイントを見ればあきらかだが、各順位間のポイント差は均等ではない。1ポイント差のところもあれば10ポイント以上離れているところもある。

その差がバラバラでもあるにもかかわらず、順位としては1、2、3……と並んでいく。
100位までのポイント数から計算すると、各順位間の平均は約12.5ポイントである。
それが私が分類したCグループでは、1~5ポイント差で並んでいる。

そのポイント差が均等ではない順位で比べても、実力差を反映していないのは当然といえば当然。
そこで、今回はポイント差と順位をある程度同期させて、順位がどのくらいなのかを図にしてみた。
以下がそれ。(クリックで拡大)

FIFAランキング・ポイント数からの均等化順位

FIFAランキング・ポイント数からの均等化順位


 今回は、ちゃんと見やすいようにillustratorで作図した(^^)。
左の座標がランキングのポイント数、下がFIFAランキングの順位、そして右に赤で書いているのが「均等化順位」である。
見たとおりだが、日本は70位くらい、バーレーンは90位くらいにある。

100位までの中で見ると、日本の実力を表しているように思う。
この図からいくと、均等化50位が、FIFAランキング18位のブルガリアである。また、FIFAランキング3位のイタリアは均等化すると10位相当になる。

この均等化順位の前後10位、20位の幅にあるチームは、それほど大きな実力差(実績差)がないと仮定すると、日本がコートジボワールに勝てたことや、バーレーンに負けたことも、納得がいくような気がする。

さらに、100位までの各国の偏差値を求めてみた。(Excelを使用)

ポイント数 偏差値 国名 FIFAランキング
1559 80.44523528 アルゼンチン 1
1513 78.88338398 ブラジル 2
1424 75.86154125 イタリア 3
1303 71.75319326 スペイン 4
1274 70.76854788 ドイツ 5
1246 69.81785579 チェコ共和国 6
1143 66.32066701 フランス 7
1133 65.98113412 ギリシャ 8
1123 65.64160123 イングランド 9
1111 65.23416176 オランダ 10
1094 64.65695584 ポルトガル 11
1069 63.80812361 12
1041 62.85743152 カメルーン 13
1020 62.14441245 メキシコ 14
1017 62.04255258 15
986 60.99000062 ガーナ 16
978 60.71837431 スコットランド 17
949 59.73372892 ブルガリア 18
904 58.20583091 19
877 57.28909211 トルコ 20
874 57.18723224 アメリカ合衆国 21
872 57.11932566 イスラエル 22
848 56.30444672 エジプト 23
846 56.23654014 ロシア 24
838 55.96491383 コートジボワール 25
817 55.25189476 26
814 55.15003489 27
805 54.84445529 ポーランド 28
805 54.84445529 パラグアイ 28
799 54.64073556 スウェーデン 30
791 54.36910924 ウクライナ 31
752 53.04493097 北アイルランド 32
750 52.97702439 デンマーク 33
709 51.58493954 ナイジェリア 34
708 51.55098625 オーストラリア 35
697 51.17750007 36
696 51.14354678 ホンジュラス 37
695 51.10959349 日本 38
694 51.0756402 セルビア 39
690 50.93982704 モロッコ 40
679 50.56634086 ギニア 41
674 50.39657442 アイルランド 42
667 50.15890139 43
644 49.37797574 スイス 44
632 48.97053627 韓国 45
630 48.9026297 マリ 46
623 48.66495667 チリ 47
603 47.98589089 イラン 48
600 47.88403102 ベルギー 49
594 47.68031129 チュニジア 50
583 47.30682511 モルドヴァ 51
580 47.20496524 ハンガリー 52
578 47.13705866 ウェールズ 53
573 46.96729222 サウジアラビア 54
556 46.3900863 アンゴラ 55
544 45.98264683 マケドニア 56
540 45.84683368 ベラルーシ 57
537 45.74497381 ウズベキスタン 58
532 45.57520736 エクアドル 59
524 45.30358105 カナダ 60
524 45.30358105 パナマ 60
523 45.26962776 リトアニア 62
521 45.20172118 ベネズエラ 63
503 44.59056198 キプロス 64
503 44.59056198 ペルー 64
494 44.28498238 スロヴァキア 66
487 44.04730935 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 67
469 43.43615015 南アフリカ 68
465 43.30033699 トーゴ 69
462 43.19847713 ラトヴィア 70
462 43.19847713 ザンビア 70
439 42.41755148 バーレーン 72
435 42.28173832 イラク 73
422 41.84034556 74
413 41.53476596 75
410 41.43290609 スロヴェニア 76
408 41.36499951 コンゴ民主共和国 77
392 40.82174689 アルメニア 78
384 40.55012058 79
383 40.51616729 グルジア 80
380 40.41430742 オマーン 81
375 40.24454097 アルバニア 82
373 40.1766344 カタール 83
369 40.04082124 84
367 39.97291466 アイスランド 85
367 39.97291466 ジンバブエ 85
365 39.90500808 トリニダード・トバゴ 87
356 39.59942848 ニュージーランド 88
350 39.39570875 グアテマラ 89
344 39.19198901 ボリビア 90
344 39.19198901 モザンビーク 90
341 39.09012914 オーストリア 92
339 39.02222257 タイ 93
335 38.88640941 ガボン 94
334 38.85245612 ガンビア 95
334 38.85245612 アラブ首長国連邦 95
332 38.78454954 シリア 97
326 38.58082981 ジャマイカ 98
325 38.54687652 ウガンダ 99
320 38.37711007 ヨルダン 100

受験生には馴染みの偏差値だが、これで見ると、日本が51.1、バーレーンが42.4と、あまり差がないことがわかる。
均等化順位で50位に相当するブルガリアの偏差値は59.7。偏差値が約60というのが、世界レベルで真ん中よりも上、という見かたもできる。

受験での偏差値の合格ラインが60前後だったりするので、サッカーの偏差値も60が分かれ目と考えてもいいかもしれない。

EURO2008でも、決勝に残ったのはドイツとスペインで、いずれも偏差値が60を超えている。準決勝で敗れたトルコとロシアは60に少し足りなかった。結果論ではあるが、たまたま偏差値の高い方が勝ち残ったことになる。

FIFAランキングも見かたによっては、実力を計るデータになりえるのでは……という考察である(^^)。

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