日本 vs オーストラリア……負けたね。
いいとこドローだと思っていたのだが、逆転されて負けるとは……最悪。
先制したときには、勝てるか?……と、期待もしたが、その期待は長くは保たなかった。
それでも、無失点だったオーストラリアから1点取ったから、よしとするのか?
それも死守して勝てていれば価値があったかもしれないが、結果、負けてしまえば帳消しな気がする。
岡田監督は、W杯でベスト4を目指すと目標を掲げているが、予選で戦ってきた敵将には冷ややかな言葉を返されてきた。
無理だろう……と。
可能性がゼロでないことは確かだが、かなりの幸運と番狂わせがないと、難しいだろうことは、熱心なファンだとしても本心ではそう思っているのではないか?
私は代表には期待しているし、勝ち進んで欲しいと切望しているが、グループリーグを突破できれば御の字だとも思う。
大きな目標と自信を持つことは必要だが、自分たちの実力を自覚することも必要だ。FIFAランキングがあまり当てにならないとしても、10位以内チームと50位以下のチームでは、歴然としたレベルの差があるのも事実。その中で、50位以下のチームを相手にこれだけ苦戦してきて、日本よりも上位にいるチームと戦うのはもっと大変だろう。
もっとも早くW杯出場を決めた日本だが、もっとも早くW杯を去るチームにならないことを願うばかりだ。
オーストラリア戦前、岡田監督は「オーストラリアに勝てなければ、ベスト4は無理」というようなことをいっていた。
つまり、勝てなかったわけで、ベスト4は無理、と自ら結論を出してしまったことになる……のではないか?
退路を断つ意味での発言であれば、その意気込みがわからないでもないが、結果がともなわなければビックマウスにしか聞こえない。
そもそも最初に「ベスト4」なんていったときは、ただのリップサービスだったのかもしれない。おそらく、誰も本気にしていなかったはずだ。
しかし、ことあるごとに監督は「ベスト4」を繰り返してきた。自分自身を、選手たちを鼓舞する意味もあったのかもしれないが、だんだんとその言葉が「呪縛」に変わってきたようにも感じられる。
あと1年ある、あるいは1年しかない。
親善試合やアジアカップもあるが、チームが劇的に変わるとは思えない。それは他国のチームでも同様だろう。
今現在強いチームは、本大会でも強いだろうし、非力なチームは1年後でも非力だろう。若干の向上はあったとしても、それはどのチームにもいえること。
不確定要素としては、南アフリカのスタジアムの多くが、標高の高い高地にある(10会場中6会場が標高1200メートル以上)ことで、強いチームでも選手のパフォーマンスが低下するかもしれないことだろう。しかし、それは対戦するチームすべてにいえることだし、非力なチームに有利になるとも限らない。
勝ちにいったはずのオーストラリア戦で、主力を外してしまったのは、なぜなのか?
休ませることも必要だったとは思うが、必勝を期すのなら、ベストの布陣で臨むのが普通じゃないのか?
そういう意味で、以下の記事には同感だ。
スポーツナビ | サッカー|日本代表|気が付けば、余裕がない日本
キリンカップ以降、このポジションはファーストチョイスが中村俊輔、そしてオプション以上の存在として本田圭佑が台頭しつつあった。ウズベキスタン戦、そしてカタール戦で消耗が著しかった中村俊を休ませるのは理解できるとして、岡田監督はなぜ本田までも手放してしまったのだろう。強豪オーストラリアとの一戦こそ、本田の真価を問うのにふさわしい機会だったのではないか。
「サッカー日本代表のアキレス腱」でも書いたが、岡田監督は本田や松井は使いにくい選手だと思っているのではないだろうか?
オーストラリア戦では松井を先発させたが、それはほかに選択肢がなかったからだろう。
オーストラリア戦後の岡田監督のコメントで、
この1試合で悲観することもないと思っています。
と、語っている。
たかが消化試合の1つ、予選通過後の試合にすぎない、ということではそのとおりかもしれないが、戦い方、負け方が、これから先を暗示しているから、悲観してしまうんだよね。
なにより、勝ちにいった試合、これに勝てなきゃベスト4は無理、と臨んだ試合ではないか!
どうも、監督のビッグマウスが、チームをダメにする原因になっているように思えてきた。
対するピム監督は、
(重要なのは)今日の試合に勝つことだと思っていた。1点取られたのは気になるところだが、この調子でいけばアジアでも、そして世界でも一番になれるかもしれない。
と語った。
くやしいけど、そのとおりだよ。
番狂わせが起きるとしたら、オーストラリアかもしれない。少なくとも、日本よりも可能性はあるというのが率直な感想だ。
本大会で、再びオーストラリアと対戦するようなことになったら、最悪だね。
ドイツ大会の悪夢の再現だ。
昨日の試合を、悪夢の再現と表現していた記事もあったが、まだ悪夢じゃない。悪い予感……程度だ。第一関門はクリアしているわけだからね。
ドイツ大会以降、PK戦でしか勝ってないのだから、今回はきっちり勝っておくべきだった。
A代表の日程では、10月10日のスコットランドとの親善試合まで、ブランクが空くことになっている。その間、合宿とかはあるのだろうが、4か月のブランクでチームとしてどうなのかな?……と思う。
4か月後に、驚くほど成長する……なんてことはないだろう(^^;)
日本のファンは、期待し、応援しつつも、フラストレーションに堪える日々が続きそうだ。