ドコモがiPhoneを扱うかどうかが、なにかと話題になる。
いったい、何度、「ドコモがiPhoneを……」という記事を見たことか。
この話題に決着はつくのだろうか?
iPhoneを見送るドコモが得るもの、失うもの──Appleとは“持久戦”か (1/3) – ITmedia ニュース
日本最大の携帯電話事業者であり、モバイルインターネットの先駆者であるNTTドコモは、約6000万人にのぼる自社の顧客に米Appleの「iPhone」を提供しておらず、世界的にも数少ない、いまだにiPhoneを扱っていない大手携帯キャリアの1つとなっている。
NTTドコモはこの頑固な姿勢と引き換えに大きな代償を払っており、過去4年半の間に同社から国内のライバル2社に乗り換えたユーザー数は320万人にのぼっている。それでもNTTドコモは、これまで自社の携帯端末を中心に築いてきた「壁に囲まれた庭」(Walled Garden:ユーザーを囲い込むための閉じた環境)を守り抜く決意のようだ。
(中略)
競合の携帯キャリアのある幹部は、次のように語っている。「ソフトバンクとKDDIのiPhone販売はいずれ飽和状態に達するはずだ。そうなれば、AppleがiPhoneの売り上げを伸ばすにはドコモに頼るほかない。ドコモはそれを待っているのだろう」
関連した記事をもうひとつ。
ドコモ「iPhone」参入後の業界地図:PRESIDENT Online – プレジデント
流出を抑えるため、ドコモは今秋にもiPhoneの販売を開始するのではないかと私は考えている。そうなった場合、業界地図はどう変わるのか。
独自サービス、独自路線に固執するのは、いい意味では主体性があるともいえるが、悪い意味では柔軟性に欠けるともいえる。
MNPで転出する人たちが、他社のiPhoneだけを目的としているとは思えず、もろもろの条件を勘案してどうせならiPhoneにしよう……という動機ではないかと思う。
私の携帯電話は、SoftBankの前身のJ-Phoneから始まって、mova時代のドコモを経て、MNPが可能になってからすぐにauに乗り換えている。auに乗り換えたのは、当時は家族割りの料金が魅力的だったからだ。
iPhoneが日本で発売される前から、電話機能なしのiPod Touch初代から使っていたので、その使い勝手は魅力的だった。iPhoneがSoftBankから出たとき、乗り換えようかどうか迷ったものの、auから出るまで辛抱した。
今後、ドコモからiPhoneが出たとしても、他社からiPhone目的でMNPする人はそれほどいないのではないかと想像する。SoftBankとauのユーザーは、自身が使っているキャリアにiPhoneがあるのだから、わざわざ乗り換える必要がない。
ドコモ版iPhoneを求める人は、ドコモ内のユーザーが大勢だろう。ということは、転出が止まる効果はあっても、転入はあまり期待できない。
ドコモが独自路線を突き進むのなら……
純国産主義!
……とでもして、国産メーカーをプッシュした方がいいのではないか?
なんだかんだいっても、いまだにシェアはトップだ。下手に韓国製品などをプッシュしないで、純国産にこだわった方が、まだ支持されるように思う。
ドコモのマスコットである「ドコモダケ」にかけて……
iPhoneがないのはドコモダケ!
……と、iPhoneに頼らないことを逆手に取るの一考かと(笑)。
ともあれ、今年中にドコモがiPhoneを出すのかどうかの決着はつきそうではある。
我慢比べで勝つのは、ドコモなのかAppleなのか?
興味津々である。
【追記】
2013年9月20日より、ドコモはiPhoneの取り扱いを開始した。