スター・ウォーズドラマ『キャシアン・アンドー』|Disney+

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 シーズン1の全12話は、9月21日から11月23日にかけて配信された。
 毎週、見ていたのだが、レビューは書いていなかったので、ここに記しておこう。

スター・ウォーズドラマ『キャシアン・アンドー』公式サイト|ディズニープラス

<スター・ウォーズ最高傑作>と評される『ローグ・ワン』で、冷静沈着な情報将校として命懸けのミッションに挑んだキャシアン・アンドー。彼はいかにして反乱軍の英雄になったのか? 『エピソード4』の5年前、帝国軍の恐怖に支配された時代を舞台に、伝説の原点へと続く反乱軍誕生の物語が幕を開ける!

キャシアン・アンドー

 『ローグ・ワン』がスターウォーズのスピンオフ映画だったが、そのスピンオフドラマが本作の「キャシアン・アンドー」となっている。いわば、孫スピンオフ(^_^)b

 主人公のキャシアンの生い立ちから、反乱軍の一員になるまでを描いたのがシーズン1だったが、シーズン1のラストでようやく反乱組織に加わる意思を表明するところで終わっていた。
 つまり、まだ反乱軍としての活動は始まっていない。

 とある情報によれば、シーズン2で『ローグ・ワン』に至る4年間が描かれるらしい。
 とはいえ、『ローグ・ワン』の悲劇的な結末を知っているだけに、ワクワクする要素は少ない。たとえるなら、サッカーの試合結果を知っていて、録画で試合の様子を見ているようなもので、どこか冷めたものがある。

 主人公はキャシアンだが、彼以外のキャラクターの描写に力点が置かれている印象だ。
 特に帝国側のキャラクターの方が目立っている。帝国側の内部事情というのは、これまであまり描かれていなかったので、それはそれで新鮮ではある。「悪の帝国」として描かれてきたが、そこで働く士官や技術者は、任務に対してある者は不真面目であり、ある者は律儀であったりと人間的だったりする。
 キャシアンを執拗に追跡する捜査官のシリル・カーンは、自身の正義感から犯罪者であるキャシアンを追っている。支配者である帝国側にも、正義があるという示唆にもなっているように思える。
 そういうのを見ていると、軍人たちは組織で働く労働者にすぎず、やってることは非道でも、あまり憎めない部分もある。

 反帝国組織の首謀者と思われるルーセン・レイエルは、どちらかといえば悪党として描かれている。密輸はするし、武器商人だし、作戦のために味方を見殺しにするし、反乱軍というよりテロ組織だ(^_^)。まぁ、帝国側から見ればテロ組織なんだが。

 キャシアンは誤認逮捕で刑務所惑星に送られるのだが、その刑務所エピソードがけっこう長めだった。この刑務所エピソードは、ちょっと退屈だったね。ここでの経験が、キャシアンが反乱軍に加わる転機になったという位置づけのようなのだが、やや説得力に乏しい。

 前述したように、キャシアンの運命はすでに決まっているので、希望のある発展性はない。そこがこのシリーズが、あまり盛り上がらない一因だと思う。

 シーズン2があれば見るだろうけど、期待感はあまりない。
 『ローグ・ワン』に至る、空白を埋めるための作品として見届けるだけ。

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