防災にプランBはあるか?

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今朝、テレビを点けたら、北海道の地震のニュース一色になっていた。
近畿地方の台風被害があったばかりで、今度は地震。
災害列島日本とは、よくいったものだ。

数日前に、どこのチャンネルだったか忘れたが、最新の防災システムを紹介する報道があった。コンピュータとネットを駆使して、災害時の司令塔として情報を統括し、各所に指令を発するようなシステムだった。
そのとき、思わず口にした。

「それって、電気が生きてればの話だろ?」

それがプランAだとすれば、電源を喪失した場合のプランBはあるのだろうか?……と疑問に思う。
自家発電機は備えているだろうが、それは応急処置としての電源であり、システム全体を稼動させるほどの余裕はないと思われる。
また、本部だけ電源が通っていても、情報や命令を伝達する相手側が停電していたら、通信システムは機能しない。

今回の北海道地震では、揺れが来て約20秒後には街明かりが消える映像も記録されていた。地震直後に停電したと思われ、その後、北海道全域での停電になった。その復旧には、1週間あまりかかるとの見通しが出ている。

北海道地震(2018年9月6日)

北海道地震(2018年9月6日)

北海道地震(2018年9月6日)……20秒後

北海道地震(2018年9月6日)……20秒後

このような大規模停電になってしまったら、ITやネットやSNSを駆使した防災システムは、機能不全に陥る。携帯基地局はバッテリーで稼動しているようだが、それも24時間くらいしか保たないという。停電が回復しなければ、スマホ等の充電も難しくなるため、SNSの活用も限定的になる。

「全電源喪失!」

そうなった場合の、防災計画は考えられているのだろうか?
テレビが見られない、パソコンが使えない、携帯電話も使えない、固定電話も不通、道路が寸断され移動も難しい、情報が入ってこない……という事態になったとき、なにができるか?

防災に関するニュースを拾ってみると、ネットやSNSをいかに活用するか、AIを駆使するとか、停電しないことが前提のシステムばかりで、停電したらどうするのかが提案されていない。

私たちは、電気が当たり前にあることに、慣れすぎているように思う。

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