韓国では日本のアニメと知らせずに放送していたらしい

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日本のアニメが海外で放送されて、当地の子どもたちに人気を集めることはよく知られたこと。
キャプテン翼」を見て育った子どもが、のちのサッカー選手になった例などもある。

「キャプテン翼」からサッカーの素晴らしさを教えてもらった世界中のプロ選手たち – GIGAZINE

元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロは、イタリアのセリエAに属する名門クラブであるユヴェントスFCに19年間在籍し、現在はオーストラリアのシドニーFCでプレーしているサッカー選手です。Daily Timesによると、キャプテン翼の作者である高橋先生が2000年にヨーロッパを訪れた際、デル・ピエロから直接「子どもの頃にキャプテン翼を読んでいたよ」と声をかけられたそうです。

(中略)

イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーFCでストライカーとして活躍するフェルナンド・トーレス。彼のサッカー人生に大きな影響を与えたのは、ペレ・マラドーナ・ベッケンバウアーなどのサッカー界のレジェンドではなく、キャプテン翼であった、とインタビュー内で語っています。

海外版のキャプテン翼は、タイトルやキャラの名前も変わっていたが、それが日本のアニメであることは知られていた。
多くの場合、エンディングのスタッフロールは日本語のままのはずなので、字幕を被せるとしても日本のアニメであることはわかるようになっていたと思う。

しかし、韓国で放送された日本のアニメは事情が違うようだ。

西洋の話なのに日本が!?とショック、「裏切られた感じ」「日本の欧州への憧れが…」―韓国ネット|中国情報の日本語メディア―FOCUS-ASIA.COM – 中国の経済情報を中心としたニュースサイト。分析レポートや特集、調査、インタビュー記事なども豊富に配信。

「小さい頃、たくさんのアニメを見て育った。『トム・ソーヤの冒険』『シンドバッドの冒険』『フランダースの犬』『太陽の子エステバン』など、どれも本当に面白かった。特に『ふしぎの海のナディア』が大好きだった。あの大きな世界観に魅了された。聖書や神話などいろんな要素が入っていて、何度見ても飽きなかった。ヨーロッパでもこれらのアニメは大変人気だったと聞いている。

それが、最近になって知ったことだが、これらが全部日本のアニメだった。日本のアニメは、アトムやガンダムのようなロボットアニメばかりだと思っていた。まざか、西洋を舞台にした作品まで作っていたなんて、正直、ショックを受けた。何で日本が、西洋の物語や西洋を舞台にしたアニメを作ってきたのだろう?

いったいどういう形で放送したんだろう?
オープニングやエンディングはカットして、吹き替えの声優の名前だけ出していたのだろうか?
日本のアニメとわからなかったということは、日本語が出てくるシーンは全部カットしたということなのかもしれない。
それで、日本のアニメと知って……

「裏切られた感じ」

……とは、どこまで反日なんだよ(^_^)
韓国の人たちは、「日本製」というだけで拒否反応を示すらしい。
放送するときに徹底的に隠したのだろうが、最近まで知らなかったなんて、知らなさすぎるにもほどがある。
というより、日本に関することは歪曲されているのだろう。「日本=悪」が彼らのポリシーみたいだからね。

食べものに関しても、似たような話がある。

韓国料理だと思っていたが実は日本料理だった!=韓国ネット…:レコードチャイナ

韓国料理だと思っていたが実は日本料理だったものとして「いなり寿司」を挙げている。

韓国食文化の多くが日本から来ていた?=「話にならない」「…:レコードチャイナ

「36年間にわたって日本の植民地支配を受けた影響からか、海苔巻やおでん、たい焼き、アメリカンドッグなど、日本がオリジナルの物が多く、残りは唐辛子や醤油なしでは作れない食べ物ばかりだ」としている。

食文化のルーツなんていうのは、どこまで遡るかで違った解釈になるものだ。ある食べものが伝来すると、その土地、その国によってアレンジされていくものだし、起源がどこかというのはあまり意味がないように思う。
翻訳記事なので原文がどうなっているのかわからないが、「アメリカンドッグ」は和製英語だし、欧米由来のものを和食的な衣に置き換えたものだ。

韓国料理でも、好きなものはある。チヂミ、プゴク、キムチ、クッパなど。ただ、本場の味というより、日本的にアレンジされたものだが、美味しいものは美味しい。
なんでも反日に結びつける韓国的な思考には眉をひそめるが、だからといって韓国料理に対して「残念」とか「裏切られた」とかは思わないよ。

アニメの話に戻すと……
『トム・ソーヤの冒険』『シンドバッドの冒険』『フランダースの犬』『太陽の子エステバン』『ふしぎの海のナディア』といった作品が制作されていた頃は、外注先として韓国や台湾のアニメーターも関わっていたから、純日本産というわけでもない。1980年代後半以降は、人件費の高騰から外注先としてフィリピンなどの東南アジアにシフトしていった。
1970~1980年代のアニメでは、スタッフロールで作監クラスの人しか名前を出していないので、詳細は不明なのだが、海外に下請けに出していたのは公然の秘密だった(^_^)。

▼『ふしぎの海のナディア』のエンディングのキャプチャ画像が以下。

『ふしぎの海のナディア』のエンディング

『ふしぎの海のナディア』のエンディング

ここに出ている「世映動画」は韓国の国営の制作会社だ。だから、「裏切られた」などというのは、韓国スタッフには気の毒な話。特に当時のNHKアニメは、韓国への外注がかなりの割合を占めていた。日本のアニメであることを知らなかったくらいだから、制作の多くを韓国が担っていたことも知らないのだろう。
事実関係は、きちんと把握しようね。

韓国は、「自国起源説」に固執しているところがある。

山のように存在する韓国起源説を簡単にまとめてみた – NAVER まとめ

このまとめ以外に、珍説はいろいろとあるが、自分たちが起源でないと納得できないのだろう。まして、日本由来だと我慢ならないらしい。
情報化社会となった今日。虚偽入り交じった情報が錯綜していることは事実だが、その中から、より正しい情報を導き出すことは不可能ではない。
なぜ、それをしないのか?
あるいは、なぜ、それができないのか?
情報統制、言論統制されている国の哀れなのかもしれない。

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