「嫌なら見るな」のツケ←フジテレビ

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視聴率が低迷しているフジテレビが、1000人の人事異動をしたという。

フジ社長:視聴率低迷で大異動 社員3分の2の1000人を「2位にしがみつきたい」 – MANTANWEB(まんたんウェブ)

 フジテレビの亀山千広社長は6月27日付で全社員約1500人の3分の2に当たる1000人の人事異動を断行したことを明らかにした。開局以来の大規模異動といい、亀山社長は「一にも二にも視聴率の奪還が柱」と狙いを語りながら「PK戦でもいいからとりあえず(視聴率)2位にしがみつきたい」と決意を表明した。

人事異動すると視聴率が回復するのか?
その理屈がわからないなー。

コスト削減なら、リストラじゃないのか? もともと高給取りばかりなんだから、3分の2のリストラをしたら、だいぶ身軽になると思うのだが。

異動させられた社員は、仕事のモチベーションが下がるだろうね。おそらく、不本意な部署に回される人も少なくないだろうから。社員の士気が下がったら、ますますいい番組は作れないだろうし、視聴率が上がるとも思えない。

ヤフコメなどを見ると、「嫌なら見るなといったから見ないだけ」という関連の書き込みが多かった。「嫌なら見るな」といったのは、フジテレビの社員ではなく、フジテレビに関連した話題についての芸能人の発言だったのだが、いつのまにかフジテレビがいったことにすり替わっている。

過去記事参照→「嫌なら見るな」の危うい論理

しかしまあ、「嫌だから見ない」という心理が働いているのは否定しようがなく、フジテレビが嫌われていることが視聴率低迷の一因ではあるのだろう。
ある意味、「嫌なら見るな」は正論ではある。

この発言をした芸能人は、番組を批判する視聴者に対して、「嫌なら見なきゃいい」といったわけだが、それが功を奏したともいえる。
視聴率が取れなければ、番組は打ち切られたりするが、それは芸能人の仕事が減ることも意味する。「嫌なら見るな」は、自らの仕事がなくなることも覚悟した発言だったのだ。

まさに金言。
多くの人が気がついたのだ。
「そうだ、見なければいいんだ」と。
見なければ嫌な気分になることもないし、イラッときて批判するための労力と時間を使うこともない。
嫌なら見るな」は、人々を解放したのだ!
……なわけはないが(笑)。

フジテレビは、視聴率が低迷していることをプラスに考えるといいだろう。
なぜなら、フジテレビが嫌な人は見ていないのだ。
見てくれている人たちは、フジテレビを支持しているのだ。
悪口をいう嫌な視聴者は見ていないのだ。
喜ぶべきことではないか!

ちなみに、各局の年度視聴率は以下。※クリックで拡大表示
年度視聴率

2013年度視聴率

2013年度視聴率

見たまんまだが、フジテレビが全日で第3位といっても、1桁代のドングリの背比べなわけで、テレビ局は総じて低迷しているわけだね。早い話、「嫌なら見るな」はフジテレビに限ったことではなくて、テレビそのものに向けられているのだろう。

フジテレビの全日7%の視聴率は、人口1億2000万人とすれば、約840万人である。
フジテレビの支持者が840万人もいるのだ。
安心したまえ(笑)。
民主党の支持率3.6%(2014年6月現在)の、およそ倍だ。まだまだ悲観することはない。

ところで……
サッカーのPK戦を例えに出しているが、PK戦は同点で決着がつかないときに行われる。
しかし、他局と同点にはなっていないのだから、PK戦にはならんのだよ(笑)。
例えがおそまつでした。

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