中国メディアの日本についての記事が、翻訳されて配信されているが、ときどき創作ではないかと思われる、不可思議な記事が出てくる。
 以下は、その典型。

日本の女子高生から見た中日開戦、中国人を震え上がらせる―中国メディア|中国情報の日本語メディア―XINHUA.JP – 中国の経済情報を中心としたニュースサイト。分析レポートや特集、調査、インタビュー記事なども豊富に配信。

日本の高校教師が学生たちに「もし日本が100年ごとに中国と戦争しているとしたら、次はいつ、どんな原因で再び日中戦争が勃発すると思うか」と聞いてみたところ、1人の女子高生がこう答えた。「日本と中国の一戦は台湾が中国に返還された後。台湾が中国に返還されれば、中国は基隆と高雄に拠点を設け、台湾海峡を中国の内海にして日本の石油輸送の生命線を断てる」。

さらに、「中国が台湾海峡を封鎖したら、日本の貨物船はそこを通過しなければならず、日本の主力艦と駆逐艦も出動する。中国海軍が日本の出兵を確認した途端、すぐに姿を現し、攻撃する。時期は恐らく2015年から2020年までの間。そのため、私たちは対中抗戦の準備を整えなければならない」と続けた。

 おいおい(^_^)b
 そんな返答をする女子高生が、どこにいるんだよ。
 そもそもこういう設問をする高校教師もありえねぇ。どこの高校だよ?
 仮に実在するとしたら、この教師は問題視されかねない。
 なんとなく、軍事オタクのアニメキャラのセリフのようにも思える。そういうアニメやゲームはあるからね。画面を見ずに、音だけ聞いて、それが実在の高校の一場面と妄想したのでは?

 いやまぁ、記事の狙いは、日本の右傾化、軍事国家化をイメージさせて、警鐘を鳴らしているのだろう。それにしても、いささか妄想が過ぎる(笑)。
 この手の記事を中国の人々が読むと、日本のイメージは現実からどんどん乖離していくなー。
 逆もしかりで、私たちが目にする中国の記事は、新聞社や記者の主観によって色づけされているから、歪曲されていると考えなくちゃいけない。
 客観的な報道などというのは理想論であって、映像にしろ写真にしろ文章にしろ、対象となる「事実」を制約された条件の中で「」する段階で、事実の一部分しか伝わらない。たとえば、30分のインタビューを30秒に編集したら、カットされた29分30秒の事実はなかったことになる。報道はいつも断片的だ。

 翻訳配信されている中国メディアの記事の中には、日本をヨイショする記事も散見されるのだが、それらも事実の一部ではあっても、多分にフィルターがかかっているなーという印象だ。
 日本の報道機関も、印象操作的な報道が少なくないので、真実の報道にはほど遠い。
 とはいえ、報道されるニュースでしか知る術がないことがほとんどなので、ある程度は報道を信用するしかないことも実態だ。
 信用できる報道機関はどこか?
 なかなかに悩ましい問題ではある。

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