猫のテンテン、22歳で逝く

LINEで送る
Pocket

わが家に残っていた、最後の猫。
黒猫のテンテンが天寿をまっとうした。
2025年5月3日、午前2時20分。
22歳だった。
人間換算で、約96歳。
うちの猫たち(15頭)の中で、最長寿だ。

テンテン(2023年12月29日撮影)

テンテン(2023年12月29日撮影)

ほんの2週間前までは元気だったが、猫の時間の進行は早いから、一気に衰弱していった。
うちの妻と同居するようになって38年(同棲時代も含む)、ずっと猫も同居していた。
黒猫のBチャンに始まり、黒猫のテンテンで終わった。
だから、猫のいない生活というのは、考えられなかった。

しかし、今日からは猫はいない。
まだ実感はないので、なんともいえないが、寂しくなると思う。

最後の数分間は、テンテンの手(前足の右手)を握っていた。
呼吸間隔が長くなり、やがてそれも途絶えた。
あまり苦しむことなく、静かに息を引き取った。

最後に言葉をかけた。
「バイバイ、テンテン。あの世で会おう」

猫が亡くなるたびに、毎度同じことを書いているが……
私が死んで、あの世でうちの猫たちと再会できるのなら、死ぬのも悪くない。
だが、それは幻想であり願望でしかない。
もう、会えないんだ。

毎日、一緒に布団で寝ていたテンテン。
私の腕を枕にして寝るのが、ルーティーンだった。
それも、もうなくなる。

テンテンと生きた22年間。
長いようで短い。
楽しい思い出しかない。
いつかこの日が来ることは覚悟していたし、14頭の猫たちを見送ってきた。
これが最後の見送りだ。

これを書いていて、ジワジワと悲しみが浮かんでくる。

テンテン、よく長生きしたね。
ありがとう。
いなくなるは……寂しいよ。

おやすみ。

(Visited 13 times, 2 visits today)