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 大手出版社の高給は知られたことだが、出版社はその仕事をすべて内部で処理しているわけではない。
 編集やデザイン(DTP)を下請けに出すことも多い。
 大手出版社の周りには、中小の編集プロダクションやデザイン会社が群がっている。
 言葉は悪いが、おこぼれに預かっているわけだ。
 当然のことながら、下請けに出すときには、コストは低く抑えられる。安く上がるから、下請けに出すというのが実情。

 私の勤めている会社も、そんな小さな会社だ。
 社には編集部とデザイン部があるが、出版社からの下請け仕事をおもにしている。
 まぁ、はっきりいって、給料は安い(^_^;

 大手出版社を辞めた人のブログが本になった……という記事が以下だが、出版社の実情がよくわかる。

『リストラなう!』の著者が語る、大手出版社を辞めた理由 (1/4) – ITmedia News

 長引く出版不況。ある大手出版社では今年3月、早期退職優遇措置という「リストラ」が始まった。対象者として退職を決め、2カ月に及ぶことの顛末(てんまつ)をつづったブログがある。「たぬきちの『リストラなう』日記」と題されたそのブログは、1千万円を超える年収を明らかにするなど業界の内実を語って注目が集まり、延べ240万近いアクセス数を記録した。

 「1千万円を超える年収」はうらやましいね。
 私はその半分以下だよ。年齢はこの人より上。残業代はなく、ボーナスもなく、ましてやベースアップもない。夫婦二人で生活するには、この年収はけっこう厳しい(>_<)ゞ
 出版社はコストを下げるために、仕事を外注するわけだが、そこで働く私のような人間は、安い給料で使われている。
 別に不公平だとか言いたいのではないが、業界の構造の中で、格差があるのも事実で、コスト削減のためにリストラをする一方で、下請けは安く仕事を請けざるをえないということ。
 大手出版社に就職するには、それなりに学歴などが求められるわけで、それにふさわしい給与ということは理解できる。私にはそれに合致する条件がなかっただけのこと。
 とはいえ、その出版社の出版事業を底辺で支えている人間の方が多いことも知って欲しい……と思う。

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