映画『アバター』吹替版

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アバター

23日の『アバター』3D版に続いて、『アバター』吹替版を昨日観てきた。

やっぱ、すごい!
またまた感動しちまったぜ(^^)

今回は、うちから近い、ユナイテッドシネマ豊島園。
こちらはまだ3D対応にはなっていないので、通常の映画。
吹替版は、1日2回しかやっていないので、けっこう希少かもしれない。

一度観た映画ではあるが、吹替版だと字幕を観る必要がないし、セリフがストレートに耳に入ってくるから、画面に集中できる。
また、字幕では省略されてしまうセリフの細部がわかるので、両方観た方がいいと思う。

観ていて思ったこと……

ああ、またナヴィの世界に戻ってこれた

という、ホッとしたような、懐かしいような感覚に陥った。
それだけ魅力的な世界なのだ。
しかし、同時に、再び彼らの戦いと悲劇を体験しなくてはならない。
ストーリーを知っていても、やはり、怒りと悲しみを覚えてしまう。

最初に観たときには気がつかなかったところに、新たな発見があったり、3Dではその立体感に注意がいってしまっていて、全体がよく見えていなかったところもあった。
そういう意味でも、3D版と通常版は、両方観た方がいいね。

『アバター』に関連した記事で、以下のようなものがあった。

押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃!「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!? – シネマトゥデイ

 そんな監督は、先日、映画『アバター』を観てきたばかりだと切り出すと、「あれは事件だよ。全員に観て欲しい映画だね。こちらがやりたかったことを全部やられちゃった。ハリウッドの物量だけの映画なら悔しくないけど、(監督の)キャメロンは頭がいいよね。あれには10年かけても追いつけない。映画『ターミネーター2』『タイタニック』でやってきたことを踏まえて、カメラまで開発して、今まで積み上げたものが効いているんだよね」と映画『アバター』の魅力を力説。「CGスタッフと一緒に行ったんだけど、すいませんと言うしかない。あれにはすがすがしいくらいに完敗だった。だから後でみんなで乾杯したよ」とダジャレを交えながらの、まさかの敗北宣言だった。

10年後に追いつくかどうか……(^^;)
ハリウッドがすべてすごいわけではなくて、キャメロンとそのスタッフたちがすごいんだよね。
本物のクリエイターが、能力の限界まで注ぎこんだ成果だと思う。

意識というか、文化的な背景もあるだろう。
映画の文化、SFの文化、科学の文化……それらをひっくるめて、レベルが違う。

国産のスパコン作るのに、無駄に大金注ぎ込んでいるような文化では、こういう作品は出てこないよ。あるいは、年収200万円以下のアニメーターばかりで作るような作品では、ここまでのプロフェッショナルは育たない。

「アバター」の制作費は300億円くらいらしいが、金をかけているからすごいんじゃなくて、それだけのお金を成果として結実しているところがすごい。制作に関わった多くのスタッフが、まさか年収200万円ということはないだろう。それなりに高い報酬をもらっているのだろうと想像する。

優れた仕事には、高い報酬を払う。それがプロだと思うのだ。日本の映画やアニメで一番欠けているのは、そういう制作会社側の意識ではないか?

押井監督は好きな監督でもあるが、あえて苦言をいわせてもらうなら、原作付きの映画ではなく、オリジナルのストーリーで感動させて欲しい。
なかなかマーケティング的に難しいことではあるが、原作付きは原作人気に便乗している時点で、映画の評価は半減している。それでは、何年経ってもキャメロンには太刀打ちできない。

いずれにしても、『アバター』は何度も観てしまう映画だ。
個人的にそういう映画は、「(最初の)スターウォーズ」「ブレードランナー」以来だ。
Blu-rayが出たら、きっと繰り返し観てしまうと思う(^^)。

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