【レビュー】Netflix映画「ドント・ルック・アップ」

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巨大な彗星が地球を直撃するという映画「ドント・ルック・アップ」を観た。
シリアスなテーマだが、コメディタッチで描かれていた。
笑っちゃうよ、これ(^o^)

この映画、キャスティングがすごい。

ドント・ルック・アップ : 作品情報 – 映画.com

レオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスが主演し、彗星衝突という地球の危機を察知した落ちこぼれの天文学者と教え子が、世界中にその事実を伝えようと奔走する姿を、「バイス」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のアダム・マッケイ監督が描いたコメディドラマ。落ちこぼれ気味の天文学者ランドール・ミンディ教授はある日、教え子の大学院生ケイトとともに、地球に衝突する恐れがある巨大彗星の存在を発見し、世界中の人々に迫りくる危機を知らせようと躍起になる。仲間の協力も得て、オーリアン大統領とその息子で大統領補佐官のジェイソンと対面する機会を得たり、陽気な朝のテレビ番組「デイリー・リップ」に出演するなどして、熱心に危機を訴えてまわる2人。しかし人類への警告は至難の業で、空回りしてばかり。そのうちに事態は思わぬ方向へと転がっていき……。ランドールをディカプリオ、ケイトをローレンスが演じるほか、大統領役のメリル・ストリープ、テレビ司会者役のケイト・ブランシェット、補佐官役のジョナ・ヒルをはじめ、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、マーク・ライランスら豪華キャストが集結した。Netflixで2021年12月24日から配信

以下、ネタバレあり。

ディカプリオが中年のオッサンを演じていて、最初はわからなかった。誰しも歳を取るものだが、「タイタニック」のディカプリオを想像するとギャップに驚くが、年相応のいい俳優になってるとは思う。

映画の最初の方は、わりとシリアス。
しかし、彗星衝突で地球が壊滅する予測を、メリル・ストリープ演じる大統領に伝えるあたりからおかしな展開になっていく。

誰も真に受けなくて、危機を訴える主人公ふたりはバカにされる。
自前のロケットを開発する富豪が出てくると、ますます怪しい展開になっていく。その富豪のモデルは、イーロン・マスクなのかな?

彗星を破壊するためのロケットをたくさん打ち上げるシーンは圧巻だが、このへんからハチャメチャ度が一気に高まる。
リアルな現実の科学技術では、このようなロケットや彗星破壊技術は存在しない。
しかし、計画はことごとく失敗し、ついに彗星は地球に衝突する。

衝突の衝撃で、主人公達は最後の時を迎える。
助かる望みのない悲劇的な結末が、コメディ映画としては異例。
冗談みたいな展開が、最後は冗談じゃないと警鐘を鳴らしているようにも思える。

これで終わりではなく、富豪たちは脱出宇宙船を用意していた。
それがなんと、恒星間宇宙を航行できる宇宙船で、コールドスリープして移住可能な別の恒星系の惑星に向かう。
その航行期間が、なんと2万2740年!

ドント・ルック・アップ

いやはや、荒唐無稽もここまでくると爆笑である。
2万年以上も無人・自動で稼働し続ける宇宙船なんて、超々テクノロジーだよ。
ぶっ飛んでるなー。

新天地に降り立った人々を待ち受けているのは……。
楽園ではなかった。
というところで終わり。

コメディでSF映画を作ってしまう感覚がアメリカだね。
SFXシーンだけ見ると、すごい本格SFになってて、手抜きは一切なし。
久々にスカッとするSF映画を観た。

ちなみに、エンドロールの最後に、もう1シーンのオチがあるので、最後まで見よう。

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