【レビュー】Apple TV+オリジナルSFドラマ「インベージョン」

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Apple TV+のオリジナルドラマとして、「FOUNDATION」に続くSF作品。
Netflixのオリジナルドラマもそうなのだが、SF作品が注目を集める。そのへんがSF文化の違いで、良質のSF作品が次々と作られている。日本ではウルトラマンや仮面ライダーや戦隊ものしか作られないのとは大違い。

忽那汐里出演SFドラマ「インベージョン」10月22日よりApple TV+にて配信開始 | cinemacafe.net

本格的サイエンスフィクションドラマシリーズ「インベージョン」が、10月22日(金)より「Apple TV+」にて配信スタートする。

(中略)

『X-MEN』『デッドプール』シリーズのサイモン・キンバーグとデヴィッド・ヴェイル(「Hunters」)が手掛ける本作は、4つの大陸を舞台に、地球に起きていることに向かい合いながら必死に生き抜こうとする世界中の5人のキャラクターの人生を通して、エイリアンの侵攻による恐ろしい攻撃の瞬間とその計り知れない影響を描き出す。

Invasion

現時点(2021年10月31日)で第4話まで配信されている。
ここまで見ての感想など。

告知あらすじによると、エイリアン侵略ものというのはわかる。
4話まででは、エイリアンの姿はハッキリとは出てきていないし、「Xファイル」のようなUFOものの雰囲気。

人物描写というか人間関係の描写に主眼があるようで、物語の展開がたるい。
浮気で離婚危機の夫婦とか、同性愛を巡るゴタゴタとか、いじめっ子といじめられっ子とか、アフガニスタンでのアメリカ兵と現地人との対立とか、頑固な老保安官の固執とか、複数のドラマが入り乱れていてバラバラな印象。

登場人物に屈折している人が多いので共感しにくく、ムカつく人物像になっている。極限状態に置かれた人間心理ともいえるが、共感できる人が少ないために物語に入りにくくなっていると思う。

5人の主要キャラクターに接点はなく、別々の物語として進行していくのだろう。
それで全体として物語が収束していくのかどうか。
1シーズンを何話構成にするかにもよるが、この展開スピードだと見ている方が辛くなる。

引用した記事にもあるように、舞台のひとつに日本がある。
JAXAならぬJASAという宇宙機関が出てくるが、その日本パートの日本ロケはJAPANクルーが担当しているようだ。
こういっちゃ悪いが、日本パートは他のパートと比較してちょっと異質で馴染んでいない。微妙な違いなんだけど、カメラワークや演出がアメリカパートと比べるとダサいんだ(^_^)b
日本的ではあるんだけど、歯切れが悪くて見ていてムズムズする。

また、脚本はアメリカ人が書いているためか、日本パートのセリフはかなり不自然。日本語をしゃべっていても日本人じゃない感じ。日本人が出演しているんだから、そこは指摘した方がいいのでは?

この調子でドロドロな人間ドラマを展開するのだとしたら、飽きられると思うよ。
エイリアンとのドンパチに、いつ突入するのかがポイントかな。

 

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