業績不振、信用不振に陥っている新聞社だが、朝日新聞がネット世代に向けたサービスを始めるというニュース。
なのだが……
朝日新聞、同社初の利用者参加型ケータイサイト「参考ピープル」発表 ~ 「人工無脳」「SNS」の技術活用:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) 2009/07/31
情報を分類する目印として利用者自身が付加する「タグ」を使って、蓄積された情報を利用者同士で共有できるのが大きな特長となっており、ケータイ向けのミニブログ、ソーシャルブックマークサービスの提供は、新聞社としては初めての試みとのこと
新聞社として初めての試みではあっても、すでに同様のサービスは乱立気味。多少の味付けをしたとしても、新鮮味には欠ける。
収益はどうやって上げるのかと思ったが、そこまで書いている記事があまりなかった。
見つけたのが以下。
朝日新聞、新情報媒体を目指して携帯サービス『参考ピープル』発表 | 携帯 | マイコミジャーナル
利用料は無料、対応キャリアはNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル。
(中略)
参考ピープルの収益モデルは、勝手サイトにおける広告モデル。朝日新聞社 デジタルメディア本部 プロデューサー 洲巻圭介氏は当面の目標として、3年後までに利用者は100万人、その場合の売り上げを2億円としている。
広告モデルで成功しているところが少ないことは、ネットコンテンツで利益を出すことが最大の難問になっているのは周知のこと。
読みが甘い気がする。
このニュースについての、Yahoo!ニュースなどのコメントを見ても、批判的な意見が多い。
それは朝日新聞そのものにたいする批判だ。
コメントを付ける人は、突出した人たちではあるが、それでもネットユーザーは朝日新聞に対して、アレルギーがあるのは事実だろう。
そのネットユーザー、ケータイユーザーを取り込めるのかどうかは、いささか疑問符。
そもそも「参考ピープル」なんていう、ネーミングが悪い(^_^;
いかにも新聞社が考えそうなセンスだ。これで若者が食いつくと思っているのだろうか?
「参考ピープル」が「さん孔(穴をあけること)」とか「参向(高位の人の所へ出向くこと)」とか、あるいはコメントが荒れ放題になったり検閲されたりして、「散々ピープル」になってしまいそうな予感が……。
3年後、生き残っているかどうか、注目したい。
【追記】
2010年12月21日に終了した。