男女を問わず、自宅で料理をしない(できない)人は少なくないと思う。
男だから料理はしないとか、女だから料理ができなければ……という考えかたには賛同しないが、できるかどうかは、必要性や資質の問題でもある。
男だったらメカに強いのか?……というと、メカ音痴の人は意外と多い。同様に料理の苦手な女性だって多くて当たり前。
ところが、結婚する相手に、料理ができることを求める傾向は強いようだ。
それが以下の記事。
結婚するなら「料理できる人」9割…大学生、男女とも(読売新聞) – Yahoo!ニュース
大学生は男女とも9割が、将来の結婚相手に「料理ができる」ことを期待している--。内閣府食育推進室が実施した「大学生の食に関する実態や意識についてのインターネット調査」で、こんな結果が出た。
結婚のために積極的に活動する「婚活」が注目されているが、同室の担当者は、「食育に関心を持ち、料理を勉強することは将来、損にならないはずだ」と、料理は「婚活」に役立つとアピールしている。
調査は2~3月にかけて実施。全国の大学生1223人(男性705人、女性518人)に食育への関心や食生活について聞いた。
将来の結婚相手について、料理が「できることを期待する」「少しはできることを期待する」と答えたのは男性90・2%、女性89・5%で、ともに9割前後に上った。
これに対し、実際に料理をする頻度について聞いたところ、「週に1回未満~全くしない」と答えたのは男性46・7%、女性38・8%。それぞれ最も多く、男女とも2番目に多かった「週に4日程度~毎日」(男性23・5%、女性24・7%)を大きく上回った。
疑問なのは「料理」が、どの程度の料理なのか?……ということ。
インスタントラーメンを作るのが料理だろうか?
レトルトカレーを盛りつけるのが料理だろうか?
広義な意味では料理には違いないが、「これが私の手料理です」といわれたら、首を傾げてしまうだろう。
しかしまぁ、自分は料理をしないのに、相手にして欲しいというのも、身勝手な話だ(^^)。
私は高校時代から料理をしていた。
学校に持って行く弁当を自分で作っていたのだ。
なぜ、自分で作っていたかというと、母はあまり体が丈夫ではなかったので、朝、起きられないときがあった。そんなとき、自分の弁当を作っていた。
もともと、母が料理するときに手伝ったりしていたので、だいたいのことはわかっていた。見よう見まねだ。
上京してきて、ひとり暮らしをするようになって、食事は自分で作った。
外食は高くついてしまうし、アニメーターの給料は、文字通り雀の涙だからだ。とことん食費を切り詰め、少ない金額で腹をふくらませる術を考えた。
その後、転職して人並みの給料をもらうようになっても、自炊は続けた。
彼女(現在の妻)に手料理を作ったりもした。
妻は料理ができないわけではないが、できることには限りがあった。その理由は、まず火が怖くて近づけないし、油が跳ねたりすると肌が弱いために火傷してしまうし、力がなくてフライパンですら片手で持てない。
能力的に無理なのだ(^^;)。
無理なことを望んでもしかたがない。
だから、料理は基本的に私がする。
男女で役割分担は必要だが、それは料理に限ったことではない。
料理ができるのが、いい妻(あるいは夫)というわけでもないだろう。
ただ、一方的に甘えるだけでは、フェアではない。
互いに協力する。
それが一番大切なことだと思う。