【U23サッカー】木村和司氏の分析が「ひどい」のぉ……の続き。
サッカーU-23アジア選手権の優勝!
やっぱり、優勝はいいね!(^_^)
久々に日本代表がトロフィーを掲げるのを見られた。アジア内での優勝だから、世界との差はあるものの、優勝するのと2位で終わるのとでは雲泥の差。
オリンピックではどこまで行けるかは未知数だが、再びトップに立つ姿が見られたら、どんなに感動することか!
A代表がW杯で優勝するのを生きているうちに見られたら……というのが、ひとつの夢だが、それはかなり難しいのが現実。せめて、オリンピックで……と、願わずにはいられない。
韓国戦を振り返ると……
2点取られたときは、どうなるかと思ったが、スリリングな逆転劇だった。
前エントリで取り上げた木村氏は、「退化」と評していたけど、私は「成長」だと思う。サッカーの戦術とかコンセプトとか技術が劇的に進歩したのではなく、彼ら若い世代のメンタルの成長だ。
サッカーを論評するとき、システムがどうとか戦術がどうとかを問題にすることが多いのだが、絶対に勝てるシステムや戦術はなく、強豪チームが採用しているシステムや戦術が良いものだと評価されるだけだ。
選手をシステム・戦術に当てはめるのではなく、選手に合わせたベターなシステム・戦術を採用するのが本筋で、選手の技量・適正・経験値によって選択肢は変わってくるもの。
2点を先制されてもあきらめずに戦ったのは、メンタル面の成長にあったと思う。それはシステム・戦術以前の問題だろう。
優勝した日本チームについて、木村氏はやっぱり「ひどいのぉ」というのだろうか?
決勝戦の結果を受けて、各紙、各サッカー評論家の論評がいろいろと出ている。
辛口のセルジオ越後氏は、珍しく褒めていたが、苦言も出している。
【セルジオ越後の天国と地獄】厳しいことを言うようだけど、日本が“強かった”わけではないよ | サッカーダイジェストWeb
優勝という結果は胸を張っていいし、ドラマチックな勝利は日本サッカー界を盛り上げるうえでも良かったね。選手やスタッフには、心からおめでとうと言いたい。
(中略)
厳しいことを言うようだけど、日本が“強かった”わけではないことも、受け止めておくべきだね。90分間をとおして見れば、韓国に圧倒される時間のほうが長かったからね。韓国の足が動いていた前半や後半の序盤は押されていたし、実際に2点を先に取られている。この事実を見過ごしてはいけないよ。
まぁ、毎度のセルジオ節なのだが、そもそも「強いチーム」とはなにか?
セルジオ氏の論法だと、韓国は負けたけど強いチームだったといいたげだ。
それは違うだろうと思う。
サッカーが採点競技だったら、韓国の方がいい採点になるかもしれない。しかし、サッカーは点取りゲームだ。劣勢で、ミスが多くて、攻められっぱなしだったとしても、少ないチャンスで点をより多く取った方が勝ちなんだ。野球のようにコールドゲームがあるわけでもなく、何点取られようが90分の中で相手チームより1点多く取ればいい。
失点してしまったのは、そこにミスや問題があったからではあるが、結果的に勝ったことは、運が味方したとしても相手よりもわずかに上回っていたということだ。
誰の名言だったか失念したが……
「強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強いのだ」
……ということだ。
「運も実力のうち」ともいわれるが、運を引き寄せる伏線が日本チームにはあったということだろう。
アジアの中では……という注釈付きではあるが、U23の日本代表は強いチームだったといえる。そこは認めてあげたい。
U23の真価を問われるのは、オリンピック本番だ。
A代表とは違うものの、ほとんどのチームが日本より格上。
苦戦するだろうけど、どれだけ勝てるか。
半年後が楽しみだ。