佐野氏のお陰で注目されることとなった、多摩美術大学だが……
在校生(作品制作時)の卒制でもパクリが発覚?(^_^)
多摩美術大学の生徒作品がパクリだらけでヒドいと話題に! | ゴゴ通信
佐野研二郎氏の母校でもある多摩美術大学の卒業制作作品がウェブサイトに掲載。掲載されているのは優秀作品で「卒業制作優秀作品集2015」として閲覧可能。しかしその内の幾つかが他人の絵の盗用であることが発覚した。
「卒業制作優秀作品集2015」に掲載されている作品の内、少なくとも3作品がいわさきちひろさんの作品に類似していることが発覚。
ここに取り上げられているのは、ひとりの作品だから、たくさんの生徒というわけではない。
該当ページは以下。※そのうち削除されるかも
多摩美術大学|卒業制作優秀作品集|情報デザイン学科情報デザインコース|金田 沙織
行き過ぎた格好や行為はよく世間から嘲笑や批判の的にされます。しかし、どんなに周りから後ろ指をさされていても彼らにはこんなにもキラキラしていて何事にも代え難い宝物のような世界を持っているのです。私はこういった批判されがちな宗教的な行動を「肯定した世界」として表現したいと考え、これらの作品を制作しました。元々マイナスなイメージを抱いていたものであっても、この世界を覗いてみて少しでもプラスのイメージに変わる人がいれば幸いです。担当教員によるコメント
宗教や若者のトレンド、あるいはサブカルチャー等に関するリサーチを経て、ファンタジックな表現を通じ、気になる人びとの世界を肯定的に描き出している。同じテーマを扱っていても、共感して肯定的に描く事と批判的に描くこととでは、鑑賞者に伝わるメッセージは全く違うものになる。どう描けばどう伝わるのか?この問いに答えるために、完成までに様々な表現で同一テーマを描き比べる習作を重ねきた。日常では、少数派に対して好奇の目を向けつつも批判的に取り上げる事が多い。しかし、それでは相互の理解に達しないのは明らかだ。描くことで、自分と違う気になる人に着目し、深く考え、相手に寄り添い共感する。他者への関心が薄れ、かかわり合いが少なくなったこの社会に向けた批判として優れた作品である。
准教授・矢野 英樹
パクリというよりは「模写」レベルだね。
私も好きな画家の絵は、よく模写したよ。中学生の頃にね。武部本一郎画伯(故人)の熱烈なファンだったので、E・R・バローズの「火星シリーズ」の表紙絵などを模写していた。漫画は松本零士のファンだったから、それも真似てたな。
模写することは、スタイルが確立していない勉強段階では有効な方法だし推奨されることでもある。模写する過程で、テクニックを学び、描くことの経験値を積んでいく。歴史に残るような画家でも、幼少期には模写をしていた。師弟制度があった時代には、師匠の画風を模写するのが弟子の修行でもあった。現代においても、絵を学んでいるときは、こういう絵を描きたいというイメージや目標があって、模写や模倣をしながら、自分の絵を模索する。
この人は、いわさきちひろ氏の絵が好きで、目標でもあったのだろう。その気持ちはわかる。
しかし、自分の作品として発表するときには模写はやっちゃいけないことだよ。
作者のコメントが、ちょっと恥ずかしいぞ。
行き過ぎた格好や行為はよく世間から嘲笑や批判の的にされます。
それはあなたが模写作品を、自分の作品として発表したことだよね。
模写レベルは、高校生くらいで卒業しなくちゃいけない。絵を描くためのテクニックは盗んでもいいが、作家のアイデアは盗むものじゃない。
また、この作品を優秀作品に選ぶ教授の審美眼はどうなのよ?
多摩美のレベルって、その程度なのかな?
自主制作漫画誌展示即売会「COMITIA」に出品されている同人誌の、平均的なレベルの方が上だと思うよ。
学生に壮大な作品や常識をくつがえすような作品は期待されていないだろうし、よほどの天才じゃない限り、無理なのは当然だ。
誰かの真似から抜け出せない人の方が多いはずだ。
技法や作風が似てしまうのは許容範囲だけど、ある既存の作品を、そっくり模写するのは論外。
美大って模写作品でもOKなのか?