スパイ映画の「007」の次回作で、女性が007を受け継ぐという記事なのだが……。
日本の記事では「黒人〜」と表記していた。
これ、現在では差別用語指定なんだよね。

次期「007」が女性に決定!?/海外スターバックナンバー/芸能/デイリースポーツ online

 ラシャーナ・リンチが「007」シリーズ最新作でジェームズ・ボンドの後継者を演じるようだ。ダニエル・クレイグにとって最後のボンド役となる同作で、ラシャーナはボンドがMI6を去った後に、お馴染みのコードナンバーを受け継ぐことになるという。

関係者はメール・オン・サンデーにこう語っている。「冒頭に極めて重要なシーンがあります。Mが『入りなさい、007』と言うと、黒人美女のラシャーナが入ってくるのです」「驚愕のシーンです。ボンドはボンドのままですが、007はこの美女に受け継がれるのです」

このデイリースポーツのYahoo!転載記事では、見出しが……

『次期「007」は黒人美女!「ボンド・ガール」の呼称も禁止に』

……となっていた。おそらく本家の記事は、見出しを差し替えたと思われる。

別記事では……

「007」は黒人女性=来年公開の最新作、英に衝撃:時事ドットコム

 【ロンドン時事】2020年公開予定の英人気スパイ映画「007」シリーズ最新作で、黒人女優のラシャーナ・リンチさんがコードネーム「007」のスパイを演じることが明らかになった。英メディアが15日までに一斉に報じた。主人公ジェームズ・ボンドはこれまで通り男性俳優ダニエル・クレイグさんが演じるが、最新作ではボンドがスパイを退任し、「007」が黒人女性に引き継がれる設定になるという。

……と、こちらも「黒人女性」と表記。

この表記に関しては、二次ソースの記事しか見つけられなかったのだが、以下のようにある。

米国の法律で「黒人」などの差別用語の使用を禁止_新華網日本語

西側のメディアは米国の法律で少数民族を呼称する際に、「東洋人」、「黒人」などの差別的な言葉を使用しないことを規定したと報じた。

(中略)

記事によると、「東洋人」は「アジア系米国人」に改められ、「黒人」は「アフリカ系米国人」と呼称される。これら2つの呼称のほかに、「スペイン語を話す人」は「スペイン語を話す米国人」に、「エスキモー人」は「アラスカ州原住民」に、「インディアン人」は「米国原住民」に代替される。

なにが差別用語になるかは、時代により変わるし、去年は問題なかったけど、今年から対象になった、という事例もある。
難しい問題だし、微妙な問題でもある。

この記事を日本人に置き換えてみると、違和感が顕著になる。
日本人女性がこの役をすることになったと仮定して……

『次期「007」は黄色人美女!』

変だろう?
アフリカ系女性に対しても、同様に「変」と感じられるかどうか。
その違和感を、日本人は感じにくいんだと思う。
残念ながら、記事を書いた記者は感じていなかった。

それとは別に、今後の007を女性が演じるという話でもないそうだ。
物語の展開上、一時的に007を引き継ぐらしい。

「007」が女性の勘違い』に続く。追記あり。

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