プラごみ問題は、ストロー、レジ袋を標的にしてきたが、今度はおもちゃをターゲットにするようだ。
もはや、魔女狩り的展開だね。
効果があるかどうかではなく、なにを標的にするのが注目を集めるかになってる気がする。
プラごみ問題、「ハッピーセット」に矛先(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版) – Yahoo!ニュース
【ロンドン】プラスチックごみを巡る批判が新たな標的に向かっている。「ハッピーセット」のおもちゃだ。
(中略)
「プラスチックの袋を開けて、これまたプラスチック製のアイテムを取り出し、5分ほど遊んだらおそらくゴミ箱行きになるでしょう」。昨年終わり頃に署名運動を始めた姉妹のエラさん(10)とケイトリンさん(7)の母親、レイチェル・ウッドさんはこう語る。この運動はバーガーキングも対象にしている。
余談だが、この記事は本家のウォール・ストリート・ジャーナル日本版では有料記事だが、Yahoo!ニュースの転載は読めるようになっている。
おもちゃが問題だというのなら、ハッピーセットを買わなければいいだけなのでは?
と、思ってしまう。
ゴミになるとわかっていて、買い与えることの方が問題な気がする。
日本のマクドナルドでは、おもちゃ以外の選択肢もある。
時期によって内容は変わるが、ミニ絵本は好評らしい。
ポケモン等のキャラクター商品は、マニアの収集家もいる。
少なくとも、5分で捨てられることはないだろう。
ハッピーセットのおもちゃを排除しても、プラごみ問題の解決にはならない。
普通のおもちゃの大半はプラスチック製だから、プラ製おもちゃの全廃というのならわかるが、ハッピーセットのおもちゃだけ標的にする理由がわからない。
プラごみ問題に取り組んでいます……という自己満足、あるいは自己主張したいだけなのかもしれない。
そもそも子供にジャンクフードを与えること自体が、子供の健康を考えてないように思う。
それって、親としてどうよ?
マクドナルドを子供に食べさせなければ、ハッピーセットのおもちゃも必要ないわけで、子供にも環境にも優しいよ、きっと。
おもちゃは、プラ製ではないおもちゃを別に買ってあげればよい。
それができないのがおかしいのでは?
いまどき、プラ製ではないおもちゃは希少な気もするが。
プラごみ問題は、枝葉末節のことばかり熱心になっていて、核心部分には蓋をしている。
製品の最終形態のいくつかの品目を規制するのではなく、プラスチックの使用量の総量規制をしないと意味がない。
日用品、電化製品、衣服など、あらゆるものにプラスチックは使われている。
便利で快適な生活を支えているのがプラスチックでもある。
かつては、金属や木材で作られていたものが、安価なプラスチックに置き換わった。プラスチックを使わないということは、コストが上がることにもなる。
それでもいいのか?……という問題でもある。
そういえば、昭和30年代後半〜40年代のテレビなどの大型家電は、フレームが木製か金属製だったよね。当時のプラスチックの強度が足りなかったからだろうが、でかくて重かった。
プラを使わないとなると、そういう時代に戻ることにもなる。
プラスチックの代替として、紙製のストローとか紙袋を使う動きもある。
だが、かつては紙の原料となる森林保護のために、紙の使用量の削減が叫ばれていなかったか?
そのとき重宝されたのが、プラスチックだったはず。
一周回って、紙に戻すのがいいことなのかどうか?
プラ製のハッピーセットでは、ハッピーになれないことは確からしい。