電子書籍ストアの利用率……つまり、電子ブックストアのシェアについての調査で、調査対象によってまったく違う結果が出ている。

 ひとつめは、これ。

電子書籍市場は1000億円突破へ──ストア乱立でユーザーは分散 ICT総研予測 – ITmedia ニュース

 ネットユーザー約1万2000人にアンケートしたところ、電子書籍ストアの利用率1位は楽天「kobo」(2.5%)でAmazon「Kindleストア」(2.1%)、「iBookstore」(1.4%)が続いた。だが利用率1%以下の電子書籍ストアが大勢を占め、「乱立して利用者が分散」「書籍の取扱点数も十分でなく、ストアごとの専門性(強み)も分かりにくい」と指摘している。

 この調査は、ネットユーザー約1万2000人ということで、電子ブックを利用する人もしない人も含めた対象のようだ。

 ふたつめは、これ。

電子書籍ストア利用率、「Kindleストア」が49.4%でトップ~OnDeck調査 -INTERNET Watch

 株式会社インプレスR&Dは10日、電子書籍ストアの利用率に関する調査結果を発表した。調査対象は、電子出版産業に携わる人向けのEPUBマガジン「OnDeck weekly」の読者。実施期間は4月22日~26日で、有効回答数は646件。

 調査によると、回答者のうち最も利用率が高かった電子書籍ストアは「Kindleストア」の49.4%。利用している理由については、「Amazonのアカウントで利用できるので」「どのデバイスでも読めるし、点数が豊富」「Kindleのワンウリック購入が非常に楽だから」など、ネット書店としての強さと、専用端末だけでなくiPad/、Androidといった各種端末でも利用できる利便性が評価されたほか、「短期間で撤退して読めなくなる可能性が少ないだろうと思ったから」といった、国内電子書籍ストアのサービス終了と比較して選択したという回答も目立っているという。

 利用率2位は、2月に日本でサービスを開始したアップルの「iBookstore」(15.8%)。前回2位だった「紀伊國屋書店Kinoppy」(14.7%)は、前回調査の利用率を上回ったものの3位となった。以下、Reader Store、楽天kobo、BookLive!と続いている。

 こちらは、電子出版産業に携わる人向けのEPUBマガジン「OnDeck weekly」の読者ということで、業界人や電子ブックに興味のある人たち。

 電子ブックに対するスタンスが違うから、結果も違うのは当然だが、電子ブックストアのシェアを論じるとき、どちらを対象とするのかで様子は違ってくる。
 楽天koboは前者の一般ユーザー対象の結果を引用して、「1位だ」といいそうだし、Amazonはコアな読者を対象として「1位だ」といいそう(笑)。

 この手の調査は、対象によって変わってくるので、いろいろな調査を比較する必要がある。年代別でも違うだろうし、タブレットを所有しているかどうかでも違ってくる。
 ストアごとの総売上金額がどのくらいか?……というのが、客観的な比較なのだろうけど、なかなかそういうデータは出てこない。

 一般ユーザーとコアユーザーの両方にいえることは、もっとも後発だったiBookstoreが健闘していることだ。楽天koboは元をただせば海外発だから、純国産のストアが苦戦しているのが顕著。
 いずれにしても、ストアは乱立気味で、顧客を食い合ってる状況だろう。数年のうちに、脱落していくストアが出てくるのは必然ともいえそうだ。

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