サラリーマンの悲哀か、有休を取りにくい日本の事情。
休まないのではなく、休めないというのが実態だよね。
日本人の有給休暇取得率を世界19カ国で比較したところ、3年連続最下位になったことが、旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」の調査でわかった。
12月10日に公表された調査結果によると、日本の有休消化率は50%、取得日数は10日で、率と日数ともに最下位だった。
(中略)
2019年4月からは、日本で「有休取得の義務化」がスタートする。全ての企業で年10日以上の有休が付与される従業員に、年5日以上の取得が義務づけられるのだ。
「有休ってなに?」
と、私は問いたい(^_^)。
有休が取れる会社、取れる人はまだいいんだ。
有休なんてない(認めない)会社ってのも、現実に少なくないからね。
有給休暇は、法律で保証された雇用されている労働者の権利ではある。
しかし、国が有休をくれるわけではなく、有休を許可するのはそれぞれの企業である。ブラック(あるいはグレー)企業が、そんなことを喜んで認めるわけがない。
結果、有休を取れる人は少なくなる。
現に、私は有休を取ったことは一度もない。
私が勤めている会社には、有休は存在しないからだ(^_^)。
中小企業でも「小」の方は、だいたいどこでも似たようなものだろう。10人以下の社員で仕事をこなしているから、1人でも休むと仕事が滞ってしまう。休みたくても休めないのだ。
有休の義務化?
笑っちゃうよ。
それを誰が取り締まって、義務を果たしていることを確認するのさ?
現状の労基法ですら守れないのに、有休だけ守ると思う?
実現性や効果をあまり期待できない法律だね。
義務化するのなら、違反が発覚したときに、会社に大きなダメージになるようなペナルティが必要。警告と数万円の罰金で済むようだったら、違反することに対するリスク感はなくなる。罰金払う方が安上がりなのだから。
ブラック企業がのさばっているのは、めったなことでは取り締まられないし、逮捕や起訴されることはもっとレアケースだし、刑罰も軽い。
バレなきゃいいんだから、労基法を守ろうという意識も出てこない。
そういう経営者が大半なんだと思うよ。
有休という不確かな制度に頼るのではなく、週休3日制を法律化した方がいいように思う。
かつては、週休2日ですらなかったわけで、有休が取れないなら、国の制度として週休3日にすればいい。
そのくらい強引な手法でも使わない限り、日本人は休めないと思うよ。