明晰夢の中のもうひとつの人格

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明晰夢の中のもうひとつの人格

Mystic Art DesignによるPixabayからの画像

 前にも書いたような気がするが……(^_^;
 ブログ以前の日記(戯れ言)だったかな?
 まぁ、いいや。

 明晰夢は、睡眠中に夢であることを自覚できる「夢」のことだが、私はたいていの場合、明晰夢だ。
 それについての記事。

[雑学] 夢の内容を自由自在にコントロール!“明晰夢”を見る方法とは? | LxR | R25.jp

明晰夢を見ることができる人はかなり少数ですが、訓練次第で見られるようになる可能性はありますよ。明晰夢は普通の夢よりも視覚や聴覚が鮮明に感じられ、幸福感に包まれたり、感動体験をしたりと、主観的には満足度が高い。

 夢がモノクロという人も多いらしいが、私はフルカラーである(^_^)
 視覚(色彩、立体感)、聴覚(音)だけではなく、触感(手触り、質感、温度など)、味覚、嗅覚、痛覚なども感じられる。覚醒しているときの感覚が、夢を見ているときにも再現される。
 もうひとつ、重力感も感じられる。それは無重力状態の時の浮遊感や、飛んでいる夢の時の加速感などだ。
 SFっぽい夢も見るので、宇宙空間が舞台だったりすると、そこが無重力なのかどうかが再現されるというわけだ。その感覚は、脳がイメージとして作り出しているものだろうが、かなりリアルで面白い疑似体験になる。

 そして、夢を見ているときだけに思い出せる、「夢の中の記憶」というのがある。
 ふだんの生活の中では忘れているのだが、ある夢をみているときに、「あっ、ここは前にも来たことがある」と思い出すのだ。
 それは夢の中の世界で、以前にも見た夢の場面や場所と似通っているときに、記憶がよみがえる。

 しかし、もともと確定された世界ではない夢の世界だから、前の時と同一ではない。あちこちが微妙に違っている。
 「前のときは、たしかこの先にアレがあったはず……」と、夢の中の道を進んでも、アレは存在しているとは限らない。
 また、あるときは同じようなストーリーが展開されて、次はこうなるはずだから、回避しよう……と思ってみても、ストーリーが変わってしまったりする。
 自分が夢を見ていることは自覚できるから、場所やストーリーを改変しようとする。うまくいくこともあれば、予想外の展開へと発展することもある。

 ある意味、脳内RPGである。
 夢を見ていて目覚めた直後は、夢の記憶が現実の記憶と混濁している。リアルな夢なので、寝ぼけた頭では区別がつかないのだ。
 起きてシャワーを浴び、歯磨きをしていると、はたと気がつく。
「あっ、この記憶は夢の中の記憶だ」と。
 そこではじめて、現実の記憶と夢の記憶が分離される。
 その感覚は、夢世界の中で生きている、もうひとつの人格がいるような感じだ。

 リアルの世界も、結局のところ、脳が描き出しているイメージに過ぎない。
 目から入ってきた光の情報が、脳の中で映像として認識されるのに、30分の1秒かかるという。つまり、見えているものは過去の世界なのだ。
 リアルといえども、真の意味でリアルではない。
 夢が脳の中で生成されている世界であるなら、脳にとってはそれもリアルなものだともいえるのではないだろうか。

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