次々に疑惑が浮上の佐野氏デザイン

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佐野氏デザインのトートバッグ、その後の展開……の続き。

佐野氏デザインのツッコミが止まらない(^_^)

日刊ゲンダイ|Tシャツも“コピペ”? 佐野研二郎氏を襲った「新たな疑惑」

 その佐野氏にまた、新たな疑惑が浮上した。同氏が手掛けたTシャツのデザインに、あるアーティストの写真が使われたのではないかというのだ。

Tシャツも“コピペ”? 佐野研二郎氏を襲った「新たな疑惑」

Tシャツも“コピペ”? 佐野研二郎氏を襲った「新たな疑惑」

TVのニュースでも取り上げられていたのが……

佐野研二郎さんのトレース疑惑を検証してみる(神田敏晶) – 個人 – Yahoo!ニュース

東山動植物園のシンボルマークがコスタリカ国立博物館のロゴに似ているというのだ。

東山動植物園のシンボルマーク

東山動植物園のシンボルマーク

次から次に出てくるね。
STAP細胞の小保方騒動に、ますます似てきた。
そんな騒動のあおりを受けてか、佐野氏がデザインした群馬県太田市に建設中の「おおたBITO 太田市美術館・図書館」のロゴについて、調査することになったという。もともと調査予定だったとはいっているが、騒がれているから余計に心配になったのだろう。

群馬県太田市、佐野氏ロゴデザインの「おおたBITO」模倣か調査へ : 社会 : スポーツ報知

施設のロゴは佐野氏が今年3月に提案。6月末に採用することが決まった。建物が円で覆われていることと、「人々の輪」をイメージして、円と直線のみでデザインされている。

だが、7月に発表された佐野氏デザインの五輪公式エンブレムについて、ベルギーの劇場が、同劇場のロゴと酷似しているとして提訴する騒動に発展。さらに、佐野氏がデザインしたサントリーのキャンペーン賞品の一部にデザイン模倣が発覚して、一部が取り下げとなった事態となり、太田市は、専門家に調査を依頼することを決めた。

おおたBITO」のロゴは以下。

「おおたBITO」のロゴ

「おおたBITO」のロゴ


一度疑惑を持たれると、佐野氏にデザインを依頼したクライアントは、気が気じゃないよね。
しかしまぁ、この「おおたBITO」のデザインは、五輪エンブレムとイメージが似ていて、派生デザインのようにも見える。
直線と円という、シンプルすぎるゆえの落とし穴でもある。
直線と円のデザインをいくつか拾ってみると……

▼20世紀のポスター[タイポグラフィ] in 東京都庭園美術館

20世紀のポスター[タイポグラフィ] in 東京都庭園美術館

20世紀のポスター[タイポグラフィ] in 東京都庭園美術館


直線と円というだけで、イメージは似てしまう。デザインの基本要素ではあるので、しかたのないところだが、逆にいうと、もっと工夫が必要だということ。
有名なところでは、「Billboard」のロゴにも印象が似ている。

▼Billboard(1984~2013年)

Billboard

Billboard


このBillboardの書体をバラして、「BITO」の文字を作ってみると……

▼BillboardのフォントでBITO

BillboardのフォントでBITO

BillboardのフォントでBITO


なにげに、イメージは近い(^_^)。フォントのweightを細くすれば、もっと似るね。

▼そっくりなフォントがあった。
フリー素材 | 細いラインと丸・三角・四角で文字をデザインしたユニークなフォント

細いラインと丸・三角・四角で文字をデザインしたユニークなフォント

細いラインと丸・三角・四角で文字をデザインしたユニークなフォント

細いラインと丸・三角・四角で文字をデザインしたユニークなフォント

このフォントはイメージが近いし、こっちの方がオシャレ。このフォントをそのまま使った方がいいんじゃね?(^_^)

他のサイトでも取り上げられていた、イメージが似ているロゴというのが……

テキスタイルデザイン会社 dot-logo

テキスタイルデザイン会社 dot-logo

テキスタイルデザイン会社 dot-logo


▼ジャカルタのショッピングサイト Bobobobo

Bobobobo

Bobobobo


あはははは(苦笑)
パクリとはいわないが、パッと見の印象は似てるよね。ようするに、シンプルゆえに、独創性を出すのは難しいということだね。

ちなみに、佐野氏がデザインしたお米の「つや姫」のパッケージが……
▼つや姫

「つや姫」のパッケージ

「つや姫」のパッケージ


……なのだが、この人、デザインのバリエーションに幅がないよね。
米袋、五輪エンブレム、美術館と、用途やコンセプトも違うのに、デザイン手法としてはほとんど同じ。アイデアが乏しいのか、スタイルに固執しているのか、シャッフルすればなんにでも使えそう。

佐野氏のデザインが、パクリをしたかどうかが問題にされているのだけど、社員の作品はパクリ・盗用を認めていたが、社員は上司である佐野氏を見習っているはずで、「社風」というがあるのではと思う。

パクリを疑われるような作品が、いろいろと探り当てられているということは、独創的なアイデアではないということでもある。本人が意図しない、あるいは知らなかったとしても、似たような作品が存在していること自体が問題。
少なくとも、誰にも真似できないような作品を作れる、天才デザイナーではないとはいえると思う。

報道によれば、五輪エンブレムのロイヤリティは、4~5%らしい。それで計算すると、様々なシーンで使用され、グッズにも使用されると、総額で200億円くらいがデザイナーの懐に入るとか。

そりゃ、辞められないね。この儲けをパァにはしたくないだろう。
トートバッグのデザイン料なんて、無名の一般的なデザイン事務所レベルだと、1点5万円×30点=150万円くらい。有名デザイナーとしてブランド価値をつけて、倍の300万円というところか。

安い仕事だから社員にやらせて、自分の名前をつけただけ。社員は、いわばゴーストデザイナーだ。
そんな仕事に比べたら、200億円の仕事はバカデカイ山だ。
簡単には取り下げられないだろうね。

佐野デザイン「BITO」ロゴのフォントを作ってみた」に続く。

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